第33回富士登山駅伝応援記

キッカケジュンビ(準備)シュッパツ(出発)ニュウザン(入山)
トウチョウ(登頂)エキデン(駅伝)キタク(帰宅)戻る

キッカケ(契機)
 2008年7月24日19:16、クラブチームでお世話になっているKさんから携帯にメール
 内容は、第33回富士登山駅伝の応援に行く予定だった息子さんが行けなくなったので、代わりに行かないかとのお誘い。即座に妻に相談し、行かせもらうようにレスを返した。

 実は、5月20日にお誘いのメールをいただいていたが、仕事の目処が立たず、不参加のレスを返していたところだった。私自身としてはモーレツに参加したいが、苦渋の決断だった。
 ところが、蓋を開けてみれば、仕事の状況が一転。足踏み状態で前にも進めず。。。ゆえに支障が無いと判断し、参加を決意した。

ジュンビ(準備)
 Kさんのメールで、詳細はMさん(職場の先輩でもある)に尋ねるようにとのこと。さっそく翌日、メールで時間的な予定・経費・装備について尋ねると、Mさんはすぐにレスを返してくださった。
 8/1の22時頃岡山出発で、8/4の0時頃に岡山到着とのこと。

 7/29(火)仕事帰りに「グローバルスポーツ」に寄ると、ノースフェースのいい感じのザックがあり、欲しい衝動に駆られるも、初回ということで有り合わせで我慢することに。
昔から持っているザック
 気が付けば、いつの間にやら出発予定の前日7/31(木)に。Mさんが心配して連絡を下さるも、監督のKさんからは連絡がない。と思っていると21:30頃にメール。Hさんの車に乗せてもらうように連絡を取るようにとのこと。夜も遅いので、次の日に電話することにして、就寝。

 8/1(金)出発予定日当日。全く準備をしておらず、旅費の5万円を用立て、インタネットで富士登山のサイトを参考にあわてて衣料品や食料品の準備を始める。午前からHさんに電話をするもなかなか繋がらず、連絡が取れたのは12時前。話は、既にKさんから伝わっているらしく、20:30頃に岡山IC付近のスバルの南側で待ち合わせることに。

【ザックの中身】
・水3L(2L+1L)
・スポーツドリンク1L(500ML×2)
・ソイジョイ×3個
・ブドウのグミ
・ウィダーインゼリー×2個(プロテイン・マルチビタミン)
・キシリトールガム
・ウィンドブレーカー上下
・スウェット
・長袖Tシャツ
・半袖Tシャツ
・フェイスタオル×3枚
・ランシャツ
・ランパン
・ランソックス
・ラングローブ
・レースシューズ(ジェネレーサー)
・キャップ
・ソックス×2足
・パンツ
・ウェットティッシュ
・ポケットティッシュ×2個
・軍手(途中で購入)
・布ガムテープ(途中で購入)
・デジカメ
・ケータイ
・財布

【別バッグ(下山後の着替え用)】
・ポロシャツ
・ハーフパンツ
・ソックス×1足
・ハンカチ
・パンツ×2枚
・フェイスタオル×2枚
・サンダル

※ 足りないような多いような。これらは全て、小分けにしレジ袋に入れて雨対策。結果論として好天に恵まれた今回はこの装備で充分でした。ただし、実際に降雨に見舞われたら、厳しかったかも。。。

シュッパツ(出発)
 軽く夕食を摂り、18時頃入浴。8/3(日)まで風呂に入れないことを考え、しっかりと磨き上げる。そう、山小屋にはお風呂がないのですよぉ(少なくとも私たちが宿泊するところには。。。)。待ち合わせの時間に合わせて、19時頃に家を出る。途中、ジュンテンドーで布の粘着テープ(大砂走対策用)を購入し、タマホーム岡山インター店の駐車場に(もちろん事前に了承は得ています)。そこから待ち合わせ場所まで徒歩。数百メートルあり、大きな荷物を背中に背負った状態だったため、すでに汗だく。

 しばらくすると、Hさんのエルグランドが颯爽と登場。Hさんと奥様に挨拶をし、同乗させてもらうことに。乗り込んだ途端に、Hさんの携帯にKさんから連絡。手違いで学生が集合時間を間違えたらしく、迎えに行くのに時間がかかるので、瀬戸のパーキングで待っておくようにとのこと。エルグランド、さすがに乗り心地いいっす!!。

 瀬戸のパーキングに到着すると、Hさんの奥様の携帯にKさんの奥様からメールが。とりあえず、本線を走っておいてもらえば、追いつくからとのこと。それではとパーキングを出て、ひたすら東へ。

 養老などで何度か休憩をとりつつ、途中でKさんたちと合流し、Kさんの車に乗り換え、3:30頃に富士川のサービスエリアで仮眠。HさんはMさんと運転を交代したが、Kさんは仕事終わりにも関わらず、1人で運転。私、交代もせずに寝ておりました。。。

 2時間程度の仮眠の後、再び出発。御殿場市に入り、吉野家で朝食。10年以上ぶりに、牛丼(大盛)を食す。朝食としてはちょっと濃い目だが、うまい!!その後、まだ受付までは時間があったものの、会場の陸上競技場へ。参加の誓約書には記名・押印が必要だが、印鑑をメンバーのほとんどが持参しておらず、役員の方にお願いし拇印でさせてもらうことに。この時点で、今回のメンバー全員が集合し、開会式の後で自己紹介。1(11)区Yくん、2(10)区Rさん、3(9)区Wさん、4(8)区Tくん、5(7)区Kさん、6区Yくん。補欠のMさんと私。監督のHさん、KさんとHさんの奥様の総勢11名。

 そうこうしているうちに11時に。近くの中華料理店でランチ。タン麺と焼き飯のセット\980。食後、今宵の宿が違うため1〜4区はRさんの車へ。5〜6区及び補欠はKさんとHさんの車に分乗。途中、セブンイレブンに寄り、軍手・カロリーメイトを購入。5〜6区及び補欠は御殿場口(太郎坊)へ。1〜4区はおそらくホテルへ。太郎坊に着くと第3駐車場にKさんの車を停めて、Hさんの車1台に乗り込み富士宮口を目指す。途中、あまりの混雑さに引き返し、御殿場口から登ることに。

登山口は鳥居があるので、そこを撮ればよかった。。。
ニュウザン(入山)
 14:05頃出発。この時点で山小屋でのコール(Kさんの記憶では最終17:00)に間に合うかどうか怪しかったため、6区YくんとMさんに託し、Kさんと初登山の私は後からゆっくり登ることにした。シューズは、普通のジョギングシューズ。

歩き始めて10分程度のところから山頂を望むも、見えず。

歩き始めて10分程度のところから出発地点を望む。
 う〜ん、Kさん曰く「例年に比べて地面が締まっていて歩きやすい」とのことだが、初めての私にとっては歩きにくいの何の。砂ですから、思うように前に進めません。なるべく、締まっているところを歩くように心がけて進みます。気温は涼しいのですが、それでも汗は尋常ではないほど流れ落ちてきます。

歩き始めて50分程のところでKさんに撮ってもらいました。
 ザックザックザック。砂砂砂。足音もそんな風に耳に聞こえるようになってきました。

歩き始めて1時間15分程の風景。かなりの勾配の砂山です。
 最初は口も達者だったのですが、徐々に口数も少なくなり、いつの間にやら砂もシューズの中に入りブルーなキモチに。。。

歩き始めて1時間30分程の風景。まだ先は遠い。

歩き始めて2時間程の下界の風景。いつの間にか雲が下に。

先はまだ長いぞ。
 徐々に身体が疲労し、気圧の違いから手の指もむくんでいます。ただ、救いは高山病(めまい・吐き気・頭痛)に見舞われていないことだけ。

歩き始めて2時間30分程の下界の風景。見える小山は宝永山かなぁ。。。
 この辺りから今日の宿泊場所。7合目の山小屋も見え始めたような気がします。途中で、保育園ぐらいのお子さんがお父さんと一緒に登山をしていました。お父さんは、明日の駅伝に出場するのだとか。「泣かずにえらいねぇ」と言うと、お父さんは「もう泣いたんですよ。この子をおんぶしないといけないかと思っているところです。」とのこと。。。でも、すごいなぁ、こんな子どもが登るなんて。きっと将来はアルピニストになることでしょう!!この辺りで、先発隊のMさんに追いつく。脱水状態になったようで、調子が悪いとのこと。

歩き始めて3時間程で7合目の宿泊場所に到着。

山小屋の外観です。

中はこんな感じです。3人で1つの布団で寝ます。以前は4人で1つだったとか。
 登ってきましたよ。とりあえず今日のお宿までは。途中2回ほど休憩を入れて、ゆっくりと確実に。あまりにお腹が減ったので、到着後ブドウのグミをほお張りました。気温はYくん持参の温度計によれば20度。結構あります。そういえば、開会式のときに無線で山頂の気象情報の報告があったとき、27度あるとかいってたなぁ。ただ、汗ビショでそれが冷えて寒く感じたので、急いで着替えて身体が冷えないようにしました。

 Yくんのコールも無事完了し、夕食をいただくことに。メニューはレトルトのハンバーグ、カレー、バナナ。うーん、まあ山だから。。。量が少なく感じたので、寝床に戻り、ソイジョイを食べました。その後、歯磨きをして19時頃には就寝。もちろん歯磨きの水も持参した水でまかないます。トイレはバイオ式とかで、もちろん水洗ではありません。使用料200円のようです。ただ、駅伝参加者は宿代に含まれているそうです。知らずに、払ってしまった私。まあ富士山のためです。。。

トウチョウ(登頂)
 気が付けば日が変わって8/3の2:30。隣のMさんと目が合い、御来光を見るため、2人で山頂を目指します。スポーツドリンクのボトルとケータイ、財布だけを持っていきます。私、懐中電灯を持ってくるのを忘れてしまい、後ろからMさんに照らしてもらうことに。昨日とは打って変わり、岩もゴロゴロしている登山道に変わっていきます。とにかくガムシャラに歩を進めて行き、1時間40分程度で山頂に。徐々に夜が白んできます。山頂の鳥居をくぐり、御来光の鑑賞ポイントへ。寒い中30分程待ったでしょうか、4:53御来光が!!山頂まで登ってきた疲れた一気に吹き飛びました。妻、兄、妹にさっそく写メを送りました。そうなんです、山頂ではFOMAが繋がるんですねぇ。

お鉢(火口)には残雪が。。。
 太陽が出てきて日が当たると暖かい。太陽の有り難さに感謝しつつ、浅間大社で家内安全を祈願し、おみくじを引きました。おおっ「大吉」。初登山ながらこいつはめでてえ。

 せっかくなので、剣が峰(測候所跡)まで登ります。

ここがまた登りにくい。ガチガチの砂場で傾斜角がきつく滑りやすいんですわぁ。

日本最高峰から望む風景

Mさんに撮ってもらいました。
 時刻は5:40頃。駅伝のスタートが8:00と時間がないので、下山します。途中、駅伝の準備に向かう自衛隊の方々に遭遇しました。追い抜かせていただいて、小走りに下りていきます。
エキデン(駅伝)
 6:35頃、宿に到着。Yくん曰く「Kさんは5分ほど前、中継所を目指して下山した」とのこと。急いで朝食(卵かけご飯、海苔、味噌汁)を摂り、荷物をまとめ7:00頃出発。さすが、天下の大砂走り。これぞ富士下山の醍醐味。走り出したら砂に足を取られてはいますが、なかなか止まりません。
 出発して40分程でようやく、2号8勺の中継点が見えてきました。50分程で到着。Kさんを探します。奥の方で場所を確保されていました。

中継所付近から7合目の方を望んだ景色です。中継点はもちろん見えません。

コレが要項記載のコース図全貌です。クリックで拡大します。
 そのうち昨夜ビジネスホテルに宿泊されたHさん夫妻、Kさんの奥様が登って来ました。日が照っており、かなり暑そうです。

 8:30にコールがあり、Kさんの代役を務めます。注意事項として「富士宮口」に別れる前のところで大きな岩があるので、充分気をつけるようにとのこと。加えて、暑いので水分の補給をしっかり行うこと。この2点。

 9:25頃先頭の自衛隊チームがたすきをつなぎました。チームきびだんごは9:46頃にたすきリレー。4区Tくんから5区Kさんに無事に渡りました。この時点で12時の繰上げスタートはまず免れるだろうとちと安心。
 Tくんの呼吸の荒さにこの駅伝のタフさを改めて実感。あまりの辛さにちと歩いたそうな。。。次に走り出すまでは2時間程度あり、周りの方のサポートにより、Tくんは復活し、Kさんからのたすきを待つ。

 上(7合5勺)の中継所にいるMさんからHさんの携帯に連絡。6区Yくんに無事にたすきが渡ったとのこと。Kさんの5区の記録は54分ぐらいとのこと。Kさんは走ってみないと走れるかどうか分からないと言っていたものの、こそはさすが!!

 6区のYくんの区間は、今朝私たちが山頂まで登った道。結構岩がゴツゴツしていて、走るというよりは歩くしかないようなところ。きっと頑張ってくれていることでしょう。

 11:30を過ぎても来る気配がなく、Mさんの携帯に電話。11:36Mさんより連絡。11:35に6区Yくんから7区Kさんにたすきが渡ったとのこと。とすれば、10分程度で駆け下りてくるはず。来ましたKさん。11:468区Tくんにたすきリレー。あー、人にカブって繋いだところが見えません。。。
 Tくんも10分程で下れるはずなので、ほぼ確実に次の太郎坊の中継所で繰り上げになることは免れるでしょう。たすきを繋いだKさんは倒れこみ、ヒジとモモを擦り剥いて血が出ています。Kさんは、奥様とすぐに山を下りることにし、私たちも荷物をまとめ、Hさん夫妻と一緒に下山します。

 12:30頃に太郎坊に到着。Kさんは給水車で傷口についた汚れを落とします。私は、Kさんの車に積んでいる服に着替え、足の汚れも持参した水で洗い落とします。そのうちKさん夫妻が車に戻ってきて、陸上競技場へ向かい、シャワーを浴びることに。しまったぁ、シャンプーとボディーソープを持ってくればよかった。これは次回の反省点に。

 シャワーで汗を流してすっきりし、メンバーを探して、競技場の階段で記念撮影。たすきには6区Yくんが山頂でもらった御朱印がしっかり刻まれており、彼が保管することになりました。
キタク(帰宅)
 その後、Rさんの車に3区Wさんが乗り、他はKさんとHさんの車に分乗し、分かれました。Rさんは長野県まで帰ります。Wさんは、交通機関の関係で御殿場から新幹線で帰宅。

 富士川のSAで、富士山のお土産を購入し、昼食場所である焼津お魚センターを目指します。確か到着したのは15時頃だったような気がします。そこの御寿司屋さんで海鮮丼(ウニ・イクラ・エビ・マグロ・タコ・イカなど)\1,200を食します。うんまい!!空腹だったことも手伝って、この上ないおいしさ。食後、中を30分ほど散策し、車へ。

 浜名湖のSAでみやげを購入し、ひた走ります。何箇所かかSAに寄り、トイレ休憩等を挟み、22:30頃には三木SAに。ケンタッキーフライドチキンで、Wチーズバーガーセットを遅い晩飯にする。ちと濃かったか。。。ここで、帰宅の都合上、車を乗り換え、Hさんの車へ。Yくんと話しながら、気が付けば岡山IC。タマホームインター店の駐車場まで、送ってもらい、別れを告げます。

 そこから自分の車に乗り込み、自宅を目指します。1時頃自宅に到着。これで第33回富士登山駅伝競走大会応援記、無事終了です。

 最後までお付き合いいただいたみなさまありがとうございました。

キッカケジュンビ(準備)シュッパツ(出発)ニュウザン(入山)
トウチョウ(登頂)エキデン(駅伝)キタク(帰宅)戻る

2001-2012© Kurt