記録【昭和60年〜平成6年】


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1985年(昭和60年)
3年生:21期、2年生:22期、1年生:23期
部長:荒木一  監督:大森優  主将:岡佳弘


○春季東部地区予選
4月6日
和気閑谷 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 小川−延原
大安寺  0 0 0 1 4 1 1 0 X 7 竹中−菅

4月7日
関 西 2 4 0 2 0 1 2 11 監物,村田−村上
大安寺 0 0 1 0 1 0 0  2 竹中,高崎−菅
(7回コールド)

4月14日 岡山県営球場
岡山工 0 2 0 1 2 0 1 0 0 6 佐々木−青山
大安寺 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 竹中−菅

4月20日
大安寺 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 高崎−菅
理大付 2 0 0 0 0 0 1 0 X 3 長野,橘,森−村井


○第67回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月20日 岡山県営球場
大安寺 1 2 0 1 0 0 0 0 0 4 竹中−菅
岡山南 1 0 4 0 1 0 1 1 X 8 加百,久志−小林
 三塁打:山口(大),田中,岡,小林(岡)
 二塁打:堀(大),岡2,池上,安藤(岡)
 敗れはしたが、大安寺の健闘は光った。とくに先制攻撃は見事。立ち上がり加目の高めに浮く甘いタマを逃さず、初回は吉田、竹中の安打で先行。同点とされると、二回は山口の右中間三塁打、光畑のスクイズなどで再び2点リード。優勝候補の岡山南をたじたじさせた。守っても3併殺、内野手が再三の美技でピンチを救った。
 岡山南はまだ攻撃の歯車がかみ合わず、投手の調子も今一つ。しかし、三回の田中、岡の連続三塁打、八回の小林、安藤の連続三、二塁打など、持ち前の長打で食い下がる大安寺を突き放した。(山陽新聞 昭和60年7月21日:安本)



○秋季東部地区予選
9月1日
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 0 2 3 高崎−林
岡山南 1 1 1 0 0 2 0 1 X 6 加百−坊西

9月12日
大安寺 1 0 0 0 0 0 3 5 9 高崎−林
岡山工 0 0 1 0 0 0 0 0 1 山本,佐々木−青山
(8回コールド)

9月15日
大安寺 0 2 1 0 0 0 0 0 0 3 林正−林勝
吉 備 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 森沢−三宅

9月16日
大安寺 0 0 0 0 0 0 2 5 1 8 高崎−林
金 山 0 2 1 0 0 0 0 0 0 3 佐野−平野

第二代表決定戦 9月26日
大安寺 0 1 5 0 0 0 3 9 高崎−林
備 前 0 0 0 2 0 0 0 2 上田−丸尾
(7回コールド)
⇒県大会本戦出場


○秋季岡山県大会
1回戦 10月6日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 1 1 2 4 高崎−林
玉島商 3 0 0 1 0 1 2 0 X 7 浅野−佐藤
 本塁打:鈴木(大) 二塁打:勝木屋(玉)
 鮮やかに先手をとった玉島商が、小技を織り交ぜて小刻みに加点、楽々と逃げ切った。
 玉島商は初回、四球の中藤が盗塁と内野ゴロで三塁へ進み、石原の一塁ゴロで生還して先制。さらに四球と安打の二死一、二塁から勝木屋が左越えに2点適時二塁打を放ってあっさり主導権を握った。その後も四回は板持のタイムリー、六、七回にはスクイズなどで確実に点差を広げた。
 大安寺は後半になって浅野の球にバットが合いだした。七回には鈴木が左翼席へ大会第1号本塁打、八回は敵失、九回にも連打と四球で無死満塁とし、2点を返したが、反撃が遅すぎた。(山陽新聞 昭和60年10月7日:三浦)



○岡山県1年生大会
2回戦 11月10日
大安寺 0 0 0 0 2 0 1 0 0 3 森野−石田
関 西 1 0 2 0 0 0 0 1 X 4 凪,坂森,凪−小原
 本塁打:河合(関)




1986年(昭和61年)
3年生:22期、2年生:23期、1年生:24期
部長:真野稔  監督:大森優  主将:高崎裕司


○春季東部地区予選<D組>
4月6日
大安寺  1 0 3 3 5 12 24 高崎−林
和気閑谷 0 4 0 0 0  1  5 牛房,池田−大谷
(6回コールド)
 本塁打:鈴木(大),池田(和)

4月26日
大安寺 1 1 1 1 3 0 0 7 高崎−林
金 山 0 0 0 0 0 0 0 0 佐野,藤原−森本
(7回コールド)

4月27日
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 高崎−林
岡山工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 山本,佐々木−西村
⇒県大会本戦出場


○春季岡山県大会
1回戦 5月4日 倉敷市営球場
津山商 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 竹田,森−小原,岡本
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 高崎−林
 三塁打:坂本弘(津) 二塁打:山本国(津)
 津山商が初回、すばらしい速攻をみせた。先頭山本国が左前打、向田が送った後、坂本博、森が右前へ連打して1点。二死後、坂本弘が右翼線二塁打して計3点をもぎとり、竹田−森と余裕の継投で大安寺を零封した。
 大安寺は高崎が横手からのくせ球で二回以降好投しただけに、初回の失点が惜しまれる。(山陽新聞 昭和61年5月5日:遠藤哲)



○第68回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月20日 岡山県営球場
大安寺 3 2 5 1 1 12 高崎−林勝
矢掛商 0 0 0 1 0  1 三宅−木村
(5回コールド)
 三塁打:合田,山口2,林勝(大)
 四月にチームを結成したばかりの矢掛商。初舞台は健闘及ばず、五回で姿を消した。
 大安寺の一方的な試合となったが、矢掛商は四回に意地をみせた。それまでパーフェクトに抑えられていたが、土師が中前へ初安打、死球と二ゴロで一死二、三塁としたあと、三宅が左犠飛を打ち上げ一矢を報いた。矢掛商は練習試合を二度しただけ。心配された戦力面の未調整が表れた。
 大安寺は走者をためて上位打線が長打するなど大量12点をあげ、先輩チームの力を示した。(山陽新聞 昭和61年7月21日:安本)

2回戦 7月25日
大安寺  5 2 0 6 0 13 森野,林正,高崎−林勝
川崎医付 0 0 0 2 0  2 高橋−太田
(5回コールド)
 本塁打:林勝(大)
 大安寺の一方的な試合。相手の甘い守りにも助けられたが、13安打で13点、五回でケリをつけた。四回から控え選手を出すなど、ベンチ入り十八人全員を出場させる余裕もみせた。
 勝負は初回の5点で決まったが、四回は林勝が中越え2点ランニングホーマーするなど、打者に十一人で大量6点を入れる猛攻だった。
 川崎の粘りは光った。大量リードにもめげず、四回、二番手の林正を攻め、2四死球、2敵失、太田の右犠飛で2点をかえした。(山陽新聞 昭和61年7月26日:安本)

3回戦 7月26日
玉島商 1 0 3 1 0 0 0 0 2  7 浅野−佐藤
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 高崎−林勝
 二塁打:小川,勝木屋,川渕(玉),大内(大)
 玉島商が先発全員の13安打で圧倒、投げては浅野が散発5安打の好投をみせて快勝した。
 玉島商は初回に四球の中藤を一塁に置き石原が鮮やかにエンドランを決めた一死一、三塁とし、四番川渕がスクイズを決め先制。三回には二つの失策と3安打、四回は板持のタイムリーで着実に差を広げた。
 大安寺は三回、四球、安打などで二死二、三塁としたが決定打が出ず、引き離されるばかり。一本出ていれば反撃ムードも高まっていただろう。地力の差が得点差となった。(山陽新聞 昭和61年7月27日:三浦)



○秋季東部地区予選<D組>
8月31日 岡山東商グランド
大安寺 1 0 0 0 1 0 0 0 3 5 森野−石田
操 山 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 浅野間,宮武−松葉,堀

9月7日
吉 備 0 0 0 0 0 0 0  0 熱田,森沢−小西
大安寺 0 1 1 0 0 2 3x 7 森野−石田
(7回コールド)

9月14日
備 前 0 0 0 0 0 0 0 0 頓宮−丸尾
大安寺 1 3 0 0 3 1 X 8 森野−石田
(7回コールド)
⇒県大会本戦出場


○秋季岡山県大会
1回戦 10月4日 岡山県営球場
大安寺 2 0 1 2 0 0 0 3 8 板野−石田
玉 野 0 0 0 0 0 0 0 1 1 藤沢−仲前
(8回コールド)
 三塁打:田坂(大) 二塁打:森野(大)
 大安寺打線が爆発、先発全員の15安打で8点をあげ、玉野にコールド勝ちした。
 大安寺の先制攻撃は見事だった。一回一死後、林、森野が連打で一、二塁。続く菅野の中前適時打と板野の遊ゴロで2点を奪った。いずれも初球か2球目の積極攻撃が実った。三、四回にも計3点を追加、八回には5安打を集中して決定的な3点をあげて大勝した。
 玉野は八回一死二、三塁から若林の左犠飛でようやく1点をあげたが、打球が野手の正面を突く不運もあって涙をのんだ。(山陽新聞 昭和61年10月5日:村木)

2回戦 10月10日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 板野−石田
興譲館 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 岡村−熊谷,松葉
 三塁打:石田,田坂(大)
 大安寺が左腕板野の好投で大会初の完封勝ちを収め、ベスト4へ一番乗りした。
 決勝点は四回、下位打線の奮起で奪った。一死から石田が右中間を破る三塁打、続く是永の三塁線へのスリーバントスクイズが内野安打となる間に石田が生還した。打線は三、九回の一死満塁で逸機したが、このもどかしさを板野が補った。速球を低めに集め、懐をえぐるのと外角へ沈み気味の二種類のカーブで興譲館を5安打に抑えた。
 興譲館は七回、初めて無死一塁としたが、バント失敗で送れず、直後に安打が出たものの得点に結びつかなかった。岡村も要所を締める好投をしただけに惜しまれる。(山陽新聞 昭和61年10月11日:三浦)

準決勝 10月12日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 板野,森野−石田
倉敷商 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 藤田−三宅
(延長10回)
 本塁打:菅野(大) 二塁打:藤田(倉),菅野(大)
 大安寺が思い切った投手リレーと、四番菅野の活躍で大会初の延長戦をものにした。
 菅野は全得点をたたき出した。四回は左越えに先制本塁打、十回には四球を足場の二死二塁で決勝の適時二塁打した。先発は板野。八回先頭打者に四球を与えたところで森野につないだ。森野は同点タイムリーを浴び継投が裏目に出たかに思えたが、踏ん張った。
 倉敷商は八回、小原のタイムリーでやっと追いついた。初回の一死三塁は強攻、六回無死二塁をけん制で刺され逸機したのが響いた。(山陽新聞 昭和61年10月13日:三浦)

決勝 10月12日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 森野−石田
岡山南 0 0 0 1 0 0 1 3 X 5 東森−深田
 三塁打:難波(南) 二塁打:深田,樽井(南)
<準優勝>
⇒中国大会出場
 毎回走者を出しながら決定打を欠いて苦しんだ岡山南が終盤、主軸の奮起でやっと突き放した。
 同点の七回、岡山南は中前安打の難波憲をバントで送った一死二塁で、藤原が勝ち越しの中前適時打。八回には3四死球の一死満塁から樽井の三塁線を破る二塁打と犠飛で畳みかけた。
 両投手の好投で終盤までもつれた。東森は速球を武器に先発全員から毎回の14三振を奪い、無四球。森野はカーブをうまく配し要所を締めた。
 大安寺は五回、森野、石田の連続安打とスクイズで追いついた。しかし3安打、最後は得点力の差が出た。(山陽新聞 昭和61年10月13日:三浦)
 岡山南、大安寺の両校は11月1日から三日間、徳山市野球場である中国大会へ出場、センバツを目指す。岡山南は二年連続八度目、大安寺は初出場。



○秋季中国大会
1回戦 11月1日 徳山市営球場
大安寺 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0  1 板野,森野−石田
米 子 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1x 2 近藤−戸田
(延長10回)
 二塁打:是永(大),戸田(米)
 大会初の延長戦にもつれ込む熱戦となったが、大安寺は十回惜しくもサヨナラ負けを喫した。
 試合は終始、大安寺が押した。0−0で迎えた四回表、二死から石田が四球で出塁。続く板野が右前安打で続き、是永の右翼線二塁打で待望の先取点をあげた。しかし、一、六、九回の一死満塁の好機をスクイズ失敗や走塁ミスで併殺になるなど、最後の詰めを欠いて1点も取れなかったのが命取りとなった。
 大安寺の再三の逸機で“勝利の女神”は米子に傾いた。米子は七回、戸田の右中間二塁打と荒木のスクイズで同点。延長十回には一死後、四球の岡田の二盗が捕手の悪送球を誘い、一死三塁から松原が右前適時打を放ってサヨナラに結びつけた。(山陽新聞 昭和61年11月2日:村木)
<県大会の旋風再現はならず>
 岡山県大会で“旋風”を巻き起こし、今大会での活躍が注目された大安寺だったが、米子に惜敗して早くも姿をけした。
 試合後、大森監督は「すべてが裏目に出てしまった」と残念そう。一回一死満塁からの強攻策が遊撃の正面を突いて一瞬に併殺。六、九回の一死満塁ではスクイズのサインを打者が見逃したり、まずい走塁を繰り返してつぶしたのがたたった。
 大森監督は「新チーム結成以来、わずか12戦しかしておらず、実戦経験の差が出た。投手陣はよく投げたし、この苦い経験を生かして、来年夏までには打撃力アップしてもう一暴れしたい」と再起を誓っていた。



○岡山県1年生大会
1回戦 11月8日 岡山県営球場
大安寺 0 1 0 1 0 1 0 2 0 5 遠藤−乗安
倉 敷 3 0 0 0 0 0 4 0 X 7 石岡−伸江




1987年(昭和62年)
3年生:23期、2年生:24期、1年生:25期
部長:真野稔  監督:入江哲郎 主将:林敏正


○春季東部地区予選<B組>
4月5日
大安寺 1 0 0 0 1 1 2 0 0 5 森野−石田
金 山 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 佐野−森本
 本塁打:是永(大)

4月12日
大安寺  0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 森野,板野−石田
東岡山工 1 1 0 0 0 1 0 0 X 3 山本−頓宮

代表決定戦 4月18日
大安寺  0 0 0 0 0 3 2 0 0 5 板野−石田
東岡山工 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 山本−頓宮
⇒県大会本戦出場


○春季岡山県大会
1回戦 5月2日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 板野−石田
倉敷工 0 0 0 0 0 0 0 1 X 1 小林−長瀬
 二塁打:是永(大)
 倉敷工は八回、安打に敵失、2盗塁で一死二、三塁とした後、永山が1−3から一塁線へスクイズを決め、決勝点を挙げた。
 大安寺の左腕板野と、倉敷工の二年生投手・小林の投げ合いとなった。倉敷工はわずか3安打。八回に初めて走者を三塁に進めた。打てなかった分を足でカバー、ワンチャンスをものにした。小林は低めに球を集め、三塁を踏ませなかった。夏へ向け大きな収穫だ。
 大安寺は攻撃が”線”としてつながらず、守りも勝負どころで乱れた。(山陽新聞 昭和62年5月3日:三浦)



○岡山県選抜大会
1回戦 6月13日 倉敷市営球場
大安寺 0 0 1 0 0 4 0 0 0 5 板野,森野−石田
関 西 0 0 0 0 2 0 2 0 0 4 松岡,凪−小原
 三塁打:菅野,林(大)
 二塁打:藤原,鈴木,是永(大),浜田(関)
 大安寺がはつらつプレーで中国大会優勝校の関西に逆転勝ちした。
 1点をリードされた大安寺は六回表、関西先発の松岡を攻め、無死二塁から林、是永の連続適時打で逆転。さらに代わった凪のボークと鈴木の左翼線二塁打で2点を加えた。エース板野は制球こそ悪かったものの、荒れ球が幸いして関西打線が打ちあぐみ、八回途中から森野につないで逃げ切った。
 関西は七回、浜田の左中間二塁打と信長の左前適時打で1点差まで詰め寄ったがあと一歩及ばなかった。(山陽新聞 昭和62年6月14日:村木)

準決勝 6月14日 倉敷市営球場
倉敷工 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2 小林,友野−長瀬
大安寺 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 板野−石田
 二塁打:三宅(倉),森野,是永(大)
<ベスト4>
 倉敷工が九回に貴重な決勝点をあげ、必死に食い下がる大安寺を振り切った。
 1−1で迎えた九回、倉敷工は坪井が右前打のあと送って一死二塁。原田は右飛に倒れたが、吉永の中前適時打で待望の決勝点をあげた。
 大安寺も健闘したが、惜しまれるのは九回の攻撃。鈴木、板野の連続安打で無死一、三塁と絶好の反撃機を迎えたが、三塁走者がけん制に刺されたうえ後続も凡退、好投の板野に報えなかった。(山陽新聞 昭和62年6月16日:村木)



○第69回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月22日 玉野市民球場
大安寺 0 0 1 0 0 0 0 1 1 3 板野,森野−石田
笠岡工 0 0 1 0 0 0 0 0 1 2 小寺,藤原−河野
 二塁打:河野2,田中(笠),田井(大)
 大安寺が大苦戦の末、笠岡工を振り切った。
 八回に勝ち越した大安寺は九回二死、左前打で出塁した鈴木が、けん制悪投となる間に一挙三塁へ。さらにボールを追った野手の悪送球を誘い、一挙にホームイン、幸運なダメ押し点を挙げた。
 大安寺は前半の好機を再三逃し、まさに薄氷の勝利だった。
 敗れはしたが笠岡工は、積極的な攻撃で好投手板野と森野を攻め、最後まで強豪を苦しめる健闘を見せた。(山陽新聞 昭和62年7月23日:小野)

2回戦 7月23日 倉敷市営球場
大安寺  0 1 0 0 0 0 6 1 2 10 板野−石田
玉野光南 2 0 0 0 0 0 0 0 2  4 柏野,美本−乗金
 本塁打:鈴木(大) 三塁打:山村(大),東地(玉)
 二塁打:石田,菅野(大),牧原,根本(玉)
 終盤、大安寺打線が爆発、逆転した。
 1点を追う大安寺は七回、先頭鈴木が、柏野の初球直球をライナーで左翼席へたたき込んで同点。勢いづいた打線は、さらに長短4安打と二個の犠打失策もからめ、この回打者十一人で一挙6点を奪った。さらに八、九回にも二番手美本から加点、ダメを押した。
 光南は初回、敵失と牧原、根本の連続二塁打で2点を先行、主導権を握った。しかし、四、五回と板野の巧みなけん制で好機をつぶすなど追加点を挙げれなかったのが惜しまれる。九回には、東地の三塁打などで2点を返し粘ったが余りにも点差がありすぎた。(山陽新聞 昭和62年7月24日:清水和)

3回戦 7月25日 倉敷市営球場
大安寺  0 0 0 0 0 4 0 0 2 6 板野,森野−石田
岡山東商 0 0 2 0 0 0 0 1 0 3 渡辺,竹中−松田
 本塁打:鈴木,山村(大)
 二塁打:是永(大),西山,川崎,藤原(東)
 大安寺が力で岡山東商をねじ伏せた。
 2点をリードされた大安寺は六回一死後、是永の左中間二塁打と2四球で満塁と絶好の反撃機。ここで菅野は左犠飛を打ちあげて1点差。続く鈴木は0-1後の2球目を左翼席上段へ3点本塁打して逆転。九回にも山村の2点本塁打で粘る岡山東商を突き放した。
 先発板野もよく投げた。重い直球とカーブで4安打、2失点。八回二死後、球が真ん中にそろい連打されるとすかさず森野にスイッチして逃げ切った。
 敗れた岡山東商も攻守にまとまった好チームだった。三回に川崎の右中間二塁打や西山の投前スクイズで2点を先制。六回に逆転されて2点差となったが、八回には二死二、三塁と絶好の同点機を迎え、横山の左前適時打で三塁走者に続き二塁走者  ったが  野手の好・・・。(山陽新聞 昭和62年7月26日:)
 二試合連続アーチ<大安寺の鈴木章弘>
 大安寺の鈴木章弘が、光南戦に次いで二試合連続の本塁打。光南戦は、試合の流れを変えた同点本塁打、この日の岡山東商戦は勝利を呼び込む逆転3点本塁打で、入江監督に「鈴木に助けられます」と言わせる大活躍。
 「最高の気分です。次の打者が投手の板野なので、必ず自分が打つと決めていました。打席に入った時、渡辺君をにらむと顔をそむけたので”勝てる”と思いました」とにっこり。
 春先からの筋力トレーニングが好調の原因とか。「次の試合でも狙います」と頼もしいホームラン宣言で、ナインの祝福にこたえていた。

準々決勝 7月27日
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 板野−石田
倉敷工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 友野−長瀬
 三塁打:是永(大),長瀬(倉)
 両チーム無得点で迎えた九回、大安寺は四球とバント安打で二死一、二塁の好機に、是永が右前へ痛打、ボールがイレギュラーし幸運な三塁打となる間に二人が生還、貴重な決勝点を挙げた。
 コーナーを丁寧に突く板野、打たれながらも緩急をつけた投球で要所を締める友野。両投手の投げ合いで、緊迫感あふれる好試合となったが、大安寺の思い切り良い打撃が、勝利を呼び込んだ。
 倉敷工は最終回、先頭の長瀬が三塁打しシード校の意地を見せたが、後続がなく完封負け。自慢の強力打線も散発3安打では、打つ手もなかった。(山陽新聞 昭和62年7月28日:小野克)

準決勝 7月28日 岡山県営球場
朝 日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 平井−生本
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 0 X 1 板野,森野−石田
 本塁打:鈴木(大) 二塁打:森野(大)
 両チームとも持てる力を出し切った好試合は、大安寺が二回に鈴木の本塁打で挙げた1点を守り切った。
 大安寺・板野、朝日・平井の熱のこもった投手戦となった。両投手とも連投の疲れか、身上の制球力に精彩を欠き、毎回のように走者を背負っての苦しい投球だったが、要所を締めて反撃をかわした。それだけに二回裏、大安寺の先頭打者鈴木が、平井から放った左翼場外の決勝本塁打は、まさに値千金の一発だった。
 板野も本塁打以外に味方の救援のない中、我慢の投球を続け、2試合連続完封し、勝利に大きく貢献した。
 朝日もよく頑張った。六度の無死走者を含め再三、板野を脅かしたが、いい当たりが野手の正面を突く不運に加え、二回の先制機と六回の同点機のスクイズ失敗が痛かった。(山陽新聞 昭和62年7月29日:小野克)

決勝 7月29日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1  板野−石田
関 西 0 1 0 1 2 0 0 0 X 4 凪−小原
 本塁打:菅野(大) 三塁打:信長(関)
<準優勝>
 甲子園へ燃える関西ナインの気力が上回った。好投手板野から6安打で4点。走者を確実にバントで送り、少ない好機をものにするそつのない試合運び。今年の関西は一味違っていた。
 関西は二回、石光の中前打、小原の犠打で一死二塁から、凪の右前打であっさり先制。押せ押せムードの四回は信長の三塁打の後、石光の左邪飛が犠打になって2点目。五回は橋本の右前打と2四死球で一死満塁の時、浜田の左邪飛がまたも犠打になり、さらに返球が悪送球になる間に1点を加え、好運な2点でダメを押した。
 投手力も明暗を分けた。3連投で疲れの見えた板野に比べ、中二日の凪は絶好調。切れのいいカーブとシュートで左右にゆさぶり、七回、菅野に一発をあびたほかは強打の大安寺打線を寄せつけなかった。
 大安寺は一、三、五回と無死で走者を出しながら、いずれも送りバントに失敗した。決勝という重圧の中で、なかなか堅さがほぐれなかった。得点は菅野のソロだけ。板野の力投に報えなかった。(山陽新聞 昭和62年7月30日:岡崎)



○秋季東部地区予選<E組>
9月5日
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 遠藤,小川−乗安
理大付 0 0 5 3 0 1 X 9 能島,山戸,山下−井上
(7回コールド)
 本塁打:畑(理)

9月6日
大安寺  1 0 0 0 0 0 0  1 遠藤,小川−乗安
東岡山工 3 1 4 0 0 2 X 10 植垣,八木−頓宮
(7回コールド)
 本塁打:頓宮(東)

9月15日
吉 備 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 板谷,三好−斎藤
大安寺 1 0 1 3 0 0 0 0 X 5 小川−乗安

9月19日
興 陽 0 0 0 0 0 0  0 難波,堺−有森
大安寺 0 4 0 3 2 X 10 小川−乗安
(6回コールド)

2位決定戦 9月20日
東岡山工 0 0 3 2 2 2 0 9 植垣−頓宮
大安寺  0 0 0 0 0 0 0 0 小川,遠藤,野中−乗安
(7回コールド)


○岡山県1年生大会
2回戦 11月14日 岡山県営球場
琴 浦 1 0 0 1 2 1 2 0   7 太宰−池信
大安寺 0 0 1 8 0 2 1 2x 14 小川−寺脇
(8回コールド)

3回戦 11月21日 岡山県営球場
岡山工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 小野−加藤
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1 小川−寺脇
(延長10回)

準々決勝 11月22日 岡山県営球場
岡山南 0 0 0 0 4 0 2 0 0 6 山下−森寺
大安寺 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 小川−寺脇
 本塁打:浅野(岡)




1988年(昭和63年)
3年生:24期、2年生:25期、1年生:26期
部長:真野稔 監督:入江哲郎 主将:乗安雄一郎


○春季東部地区予選<A組>
4月3日
備 前 0 4 0 0 0 0 0 0 2 6 鶴海,頓宮−福間,鶴海
大安寺 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 小川−乗安

4月10日
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 小川−乗安
朝 日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 入海−岸

4月17日
大安寺 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 1 3 小川−乗安
西大寺 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 2 田辺−佐藤
(延長11回)

1位決定戦 4月22日 朝日高グランド
大安寺 2 0 1 0 0 1 0  4 小川,野中,遠藤,高岡−乗安
朝 日 2 1 1 2 3 3 X 14 入海,片山−岸
(7回コールド)
 本塁打:入海(朝)

最終代表決定戦 4月23日
和気閑谷 0 0 1 0 0 0 2 0 2 5 岡−柏
大安寺  1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 小川−乗安
 本塁打:松尾(和)


○第70回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月21日
理大付 1 1 0 0 1 3 0 1 1 8 山戸,山下−井上
大安寺 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 小川−乗安
 三塁打:吉川,井上2(理),藤原,塩見(大)
 中盤集中打を集めた理大付が14安打の猛攻で大安寺に大勝した。
 二回に同点に追いついた理大付は五回二死二塁から柴田の右前打で勝ち越し、六回には四球と井上の左中間二塁打を足がかりに、能島、三村の安打などで3点を追加、試合を決めた。
 大安寺は初回、藤原の左翼線二塁打など3安打で逆転。以後毎回のように走者を出しながら好機に一発が出ず、逆に中盤疲れの見えた小川が理大付打線につかまった。(山陽新聞 昭和63年7月22日:岡崎)



○秋季東部地区予選<A組>
8月28日 理大付高グランド
興 陽 1 0 2 0 3 0 2 0 0  8 脇本,難波−有森
大安寺 0 2 0 3 0 1 0 2 1x 9 小川−寺脇

8月31日 岡山県営球場
関 西 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 林−延藤
大安寺 0 0 0 2 0 2 2 2 X 8 小川−寺脇

9月4日
岡山工 0 0 0 0 0 0 0 1 0 2 3 山戸,山下−井上
大安寺 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 小川−寺脇
(延長10回)

1位決定戦 9月17日
関 西 0 0 1 3 0 0 2 0 3 9 林−延藤
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 0 1 2 小川−寺脇

最終代表決定戦 9月23日 大安寺高グランド
大安寺 0 0 3 0 0 0 1 0 1  5 小川−寺脇
金 山 0 0 0 0 1 0 0 1 0  2 森山−三輪
⇒県大会本戦出場


○秋季岡山県大会
1回戦 10月1日 岡山県営球場
水島工 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 百田,井上−黒田
大安寺 0 0 0 2 0 1 0 0 X 3 小川−寺脇
 三塁打:小川2(大) 二塁打:渡辺,浅原(水)
 大安寺が小川の投打にわたる活躍で水島工の反撃を振り切り1点差で逃げ切った。
 大安寺は四回、無死三塁から菅野の左前打で先制。二死後、小川が左中間へ三塁打して2点目。六回には二死一塁から小川が2本目の三塁打を右中間に放ちダメ押し。投げては小川が八回に2点を許したものの水島工打線を6安打に抑えた。
 水島工はボール球に手を出し攻撃につながりを欠き、最後に粘りを見せたが、あと一歩及ばなかった。(山陽新聞 昭和63年10月2日:岡崎)

2回戦 10月2日
大安寺 0 0 1 0 0 2 0 0 0 3 小川−寺脇
金 光 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 横山−藤井
 三塁打:水谷(金) 二塁打:難波(大)
 打力に勝る大安寺が金光を下しベスト4一番乗りを決めた。
 1−1の同点で迎えた六回、大安寺は二死三塁から小川、時光、小倉が3連打して2点を加え勝ち越し、投げては連投の小川が力のある速球をコーナーに決め、金光打線を5安打。四回の1点だけに抑えた。
 金光は最終回、二死満塁と粘りを見せたが、あと一本が出ず、エース横山の好投に報えなかった。(山陽新聞 昭和63年10月3日:岡崎)

準決勝 10月9日 岡山県営球場
大安寺 0 1 0 1 0 0 1 0 0 3 小川−寺脇
倉敷商 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2 竹本,岡,内田−野間
 三塁打:安立 二塁打:小川(大),田頭,柴田(倉)
 大安寺が伸び伸び野球で優勝候補の倉敷商を破った。
 大安寺は二回二死二塁から時光の左前適時打で1点を先制。三回に逆転されると四回は暴投ですぐに同点。七回には二死三塁から蜂谷が左前適時打を放って決勝点を奪い、必死に追いすがる倉敷商を振り切った。無欲でボールを追う大安寺の一つ一つのプレーはすがすがしささえ感じた。
 エース小川の好投も勝利に大きく貢献した。倉敷商打線に13安打されながら、伸びのある速球を武器に再三のピンチをしのぎ、わずか2点に抑えた。
 倉敷商は1回を除き毎回の13安打を打ちながら、14残塁と打線のつながりを欠いて惜敗した。(山陽新聞 昭和63年10月10日:村木)

決勝 10月10日 岡山県営球場
作 陽 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 田吹−谷田,林田
大安寺 0 0 0 1 1 0 0 1 X 3 小川−寺脇
 三塁打:広谷(大) 二塁打:高岡,小川(大)
<優勝>
⇒中国大会出場
 これが勢いというものだろう。東部地区予選の最終代表だった大安寺が、一戦一戦成長してきたエース小川の力投で初優勝した。
 170aの小柄ながら、小川の投球は小気味よかった。初回こそ内野の3失策で先制されたものの、胸元で伸びる速球を武器に作陽打線を3安打に抑えた。前日160球を投げたとは思えない見事な投球だった。
 打線も10安打とよく打った。四回無死二、三塁から小川の遊撃内野安打で同点。五回は一死満塁から敵失で勝ち越し、八回には高岡、小川の連続二塁打でダメを押した。ただ、初回の一死満塁、六回の無死三塁の好機を強攻してつぶしたが、細かい攻めが今後の課題だろう。
 作陽は13フライを打ち上げる単調なバッティングで、攻撃のペースがつかめなかった。エース田吹は3連投ながら、カーブに威力があった。中国大会に期待したい。(山陽新聞 昭和63年10月11日:岡崎)



○秋季中国大会
1回戦 11月4日 岡山県営球場
松江商 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 二瀬−渡部
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 小川−寺脇
 甲子園初出場に燃えた大安寺だったが、最後まで打線の硬さがほぐれず完敗した。
 初回に1点を先制された大安寺は、松江商・二瀬の緩急をつけた巧みな投球に打線がタイミングを外され、わずか3安打。二塁を踏んだのも三回と最終回の二回だけ。反撃の糸口さえつかめなかった。2点は取られたものの、小川の直球がさえ、松江商打線を6安打に抑えていただけに、単調な攻撃が惜しまれる。
 松江商は初回と七回、いずれも無死の走者をバントで送る手堅い攻めで、少ない好機を得点に結びつけ、二瀬の好投で逃げ切る見事な試合運びだった。(山陽新聞 昭和63年11月5日:岡崎)
<硬さほぐれず打線も不発>
 六十一年以来、二年ぶり二回目の挑戦。岡山県内の普通科高で初の甲子園出場に燃えた大安寺だったが、力を出し切れないまま、またも初戦で涙をのんだ。
 岡山県大会では倉敷商、作陽と強豪に逆転勝ち。その粘り強い打線が、この日は散発3安打と不発に終わった。「いつでも打てると思っていたのに、最後までかわされた。第1試合で全員硬くなっていた」と寺脇主将。松江商打線を6安打に抑えた小川も「球は走っていたが、初回に力んでしまった。もう一度最初から夏の甲子園を目指します」と唇をかんでいた。
 入江哲郎監督は「一時間半の限られた練習時間の中で、不安だった守備の乱れもなく、選手は本当によくやってくれた」とナインをねぎらっていた。



○岡山県1年生大会
1回戦 11月12日
大安寺 0 0 0 0 0  0 吉田−竹村
関 西 5 4 0 6 X 15 秀安−服部
(5回コールド)




1989年(平成元年)
3年生:25期、2年生:26期、1年生:27期
部長:相馬一郎 監督:入江哲郎 主将:寺脇洋


○春季東部地区予選<D組>
4月2日
吉 備 0 0 0 0 0  0 大川−大西
大安寺 4 4 1 4 X 13 小川−寺脇
(5回コールド)

4月13日 理大付グランド
大安寺 0 2 0 0 1 0 4 5 12 小川−寺脇
操 山 0 0 0 0 0 1 0 0  1 久山,北谷−高田
(8回コールド)

4月15日
朝 日 3 1 0 0 0 0 0 0 0 4 小塩−岸
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 小川−寺脇

4月16日
大安寺 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3 小川−寺脇
関 西 0 0 5 0 0 0 0 0 0 5 林−延藤


○第71回全国高校野球選手権 岡山大会
2回戦 7月24日 岡山県営球場
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 3 1  6 小川−寺脇
琴 浦 0 0 0 0 1 2 0 0 0  3 太宰,服部−真鍋
 三塁打:小川(大),藤原,高岡(琴)
 二塁打:広谷,広川,菅野(大)
 大安寺が終盤の好機を物にし、琴浦を突き放した。
 1点を追う大安寺は八回、3連打で同点に追いつき、なお一死二、三塁の好機に蜂谷の左前適時打で2点を追加。最終回も1点を加え、ダメを押した。エース小川も制球に苦しみながらも七回以降は要所を締め、反撃を許さなかった。
 琴浦は六回に一度は逆転したが、頼みの投手陣が後一歩のところで大安寺打線につかまった。(山陽新聞 平成元年7月25日:小野克)

3回戦 7月25日 岡山県営球場
大安寺  0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 小川−寺脇
東岡山工 0 0 0 1 1 0 0 0 X 2 延原−平川
 二塁打:鎌田(東)
 好機を確実にものにした東岡山工がエース延原の好投で初のベスト8へ進出した。
 東岡山工は四回二死一、二塁で岩本が中前打を放ち先制。続く五回にも中前二塁打の鎌田が、高原の左翼線にポトリと落ちる適時打でかえり、2点目を加えた。延原はカーブがコーナーに決まり、無四球で完封勝ちをおさめた。
 大安寺は、五回無死一塁でバントが併殺になるなど、最後まで攻撃のリズムがつかめず、小川の力投にこたえられなかった。(山陽新聞 平成元年7月26日:河原)



○秋季東部地区予選<B組>
9月9日
金 川 0 2 0 0 0 0 0 0 0  2 山本−西江
大安寺 1 0 0 0 1 0 0 0 1x 3 吉田−岡崎

9月12日 理大付グランド
理大付 3 0 2 0 1 0 0 0 1 7 中野,大田原−直原
大安寺 0 0 0 0 3 3 0 0 0 6 吉田−岡崎

9月15日
一 宮 0 0 0 5 2 0 0 0 0 7 田中−山本
大安寺 0 1 0 0 0 1 0 0 2 4 吉田,三宅−岡崎


○岡山県1年生大会
1回戦 11月11日
倉 敷 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 能代−藤沢
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 白神−岡崎

2回戦 11月12日
備 前 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 楢崎−頓宮
大安寺 0 1 0 0 1 0 0 0 X 2 白神−岡崎

3回戦 11月18日
興譲館 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 秀平,久田−渡辺
大安寺 1 0 0 0 0 0 1 0 X 2 白神−岡崎

準々決勝 11月19日
朝 日 3 0 1 0 2 2 2 4 14 藤井−植田
大安寺 0 0 0 1 0 0 4 0  5 白神,山田,岡本−岡崎
(8回コールド)




1990年(平成2年)
3年生:26期、2年生:27期、1年生:28期
部長:真野稔  監督:入江哲郎 主将:三村忠史


○春季東部地区予選<D組>
4月1日
西大寺 0 3 4 0 0 2 1 0 2 12 中山,山本−西江
大安寺 0 1 0 0 3 0 2 0 0  7 吉田,白神−岡崎
 本塁打:中村(西)

4月8日
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 0 2 3吉田,白神−岡崎
関 西 0 0 0 2 0 1 1 1 X 5秀安洋,金島,酒井−服部,灰原

4月14日
和気閑谷 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 岡本−延原
大安寺  0 0 0 0 0 0 3 0 X 3 吉田,白神−岡崎

4月15日
一 宮 1 0 0 0 1 0   2 田中,藤原,田中−山本
大安寺 1 3 0 1 6 1x 12 白神−岡崎
(6回コールド)

2位決定戦 4月19日 岡山県営球場
大安寺  0 0 1 0 2 0 0 0 0 3 吉田,白神−岡崎
和気閑谷 0 0 0 0 3 0 0 4 X 7 岡本−延原


○第72回全国高校野球選手権 岡山大会
2回戦 7月24日 岡山県営球場
大安寺 0 0 4 2 0 3 1 10 吉田−岡崎
水島工 1 0 1 0 0 0 0  2 山本,志水,井上,西山−竹田
(7回コールド)
 三塁打:吉田(大)
 二塁打:竹村,三村2(大),井上(水)
 大安寺が水島工の四投手に17安打を浴びせ大勝した。
 1点先行された大安寺は、三回一死一、三塁で山田が左前打し、同点。さらに竹村、三村の連続二塁打でこの回一挙4点を挙げ、逆転した。その後も救援の水島工投手陣から着実に加点、突き放した。
 水島工は、吉田の切れのよいカーブと直球にほんろうされ好機に凡退した。(山陽新聞 平成2年7月25日:江見)
【岡山県記録(当時)】
個人一試合最多安打:大安寺 下久保 5打数5安打

3回戦 7月25日 岡山県営球場
大安寺 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 3 吉田,白神−岡崎
玉 野 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 田辺−平岡
(延長12回)
 二塁打:竹村,高木,吉田(大),山本,青木(玉)
 延長十二回、大安寺が玉野を振り切った。
 大安寺はこの回、一死から竹村、高木が左前打を続け一、二塁。竹村がディレードスチールで三塁を奪い一、三塁とした後、三村が勝ち越しの右犠飛を放ち熱戦に終止符を打った。中盤以降、再三の好機に拙攻が目立ったが、14安打の打線は迫力があった。吉田も206球と、気力の投球が光った。
 玉野は十回、2−2の同点に追いつき、なお一死一、三塁のサヨナラ機を強攻でつぶしたのが痛い。(山陽新聞 平成2年7月26日:岡崎)

準々決勝 7月26日 岡山県営球場
倉敷商 0 1 0 2 0 0 0 1 6 10 岡,辻−三宅,兼田
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 1 0  1 吉田,白神−岡崎
 本塁打:高木(大) 二塁打:小川(倉)
<ベスト8>
 試合巧者ぶりを発揮した倉敷商が、終盤に畳みかけ大勝した。
 倉敷商は二回、二死満塁から礒野が押し出しの四球を選びまずは先制。四回は四球を足がかりに二つの送りバントと2安打で2点。八回も四球の走者を送りバントとスクイズでかえすなど小技をからめて着々加点。最終回は5安打を集め一挙6点。けりをつけた。先発岡は速球に伸びがあり、失点は1合格点。ただし二死から三度も連打を浴びるなど、詰めの甘さに課題を残した。
 大安寺は八回、高木が左翼席へ本塁打を放つなど、主軸の思い切りのいい打撃は倉敷商を上回ったが、あと1本が出ず、3連投の吉田の力投に報えなかった。(山陽新聞 平成2年7月27日:岡崎)



○秋季東部地区予選<E組>
8月28日 岡山県営球場
芳 泉 2 0 0 0 2 0 1 1 0 6 鷲田−石井,熊谷
大安寺 0 1 1 0 5 1 0 1 X 9 白神−岡崎

9月2日
東岡山工 0 0 0 0 0 1 0 0  1 石川,光岡−山根
大安寺  0 0 0 3 3 1 0 1x 8 白神−岡崎
(8回コールド)

9月9日
大安寺 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 3 5 白神−岡崎
興 陽 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 3 伊藤−広田
(延長11回)

9月21日 岡山県営球場
大安寺 1 1 0 0 0 0 1 3 0 6 白神−岡崎
一 宮 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 重実−中塚
⇒県大会本戦出場


○秋季岡山県大会
1回戦 10月1日 岡山県営球場
玉野光南 0 2 1 5 0 0 0 4 12 森下−入沢
大安寺  0 0 0 3 0 2 0 0  5 白神−岡崎
(8回コールド)
 三塁打:小西(玉)
 二塁打:堀井,水井,藤原,森下(玉),岡崎(大)
 光南が八回で打撃戦にケリをつけた。
 3点リードで迎えたこの回、光南は二死二塁から小林弘、水井、小西の3連打などで4点を加え振り切った。13安打のうち6本が長打。しかも2回を除くといずれも二死から得点するなど、打線に勢いと粘りが備わっていた。
 大安寺はエース白神の不調が誤算。中盤しぶとく食い下がったが、序盤の失点が大きすぎた。(山陽新聞 平成2年10月2日:岡崎)



○岡山県1年生大会
1回戦 11月10日
津山工 0 0 0 3 0 1 0 0 0 4 西本−大倉
大安寺 0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 荒木−神達




1991年(平成3年)
3年生:27期、2年生:28期、1年生:29期
部長:真野稔  監督:入江哲郎 主将:下久保功


○春季東部地区予選<C組>
4月2日 岡山県営球場
朝 日 1 0 0 2 0 5 0 2 0 10 藤井,八丹−伊藤
大安寺 1 1 2 2 0 0 0 0 2  8 荒木,影山−岡崎

4月10日
大安寺 3 4 1 0 2 10 白神−岡崎
白 陵 0 0 0 0 0  0 佐近,田中−吉田
(5回コールド)

4月11日
西大寺 0 0 0 0 0 1 0 1 0  2 橋本−塩崎
大安寺 1 0 1 0 0 0 0 0 1x 3 荒木,影山,白神−岡崎

4月15日
城 東 0 0 3 1 0 0 1  4 小坂,竹内,国只−平沢
大安寺 1 0 5 5 0 0 X 11 白神−岡崎
(7回コールド)

最終代表決定戦 4月21日
大安寺 3 4 0 0 0 3 0 3 5 18
芳 泉 1 0 0 0 0 0 3 3 0  7
(大)白神,荒木−岡崎,神達
(芳)鷲田,高倉,鷲田−近藤,鷲田,八谷,小林,河内,牧瀬
⇒県大会本戦出場


○春季岡山県大会
1回戦 5月3日 岡山県営球場
金 光 0 0 1 0 1 0 2   4森井,石原,高田−山下,横山
大安寺 0 2 3 0 2 2 2x 11白神−岡崎
(7回コールド)
 三塁打:和田(大) 二塁打:森,清水,影山,岡崎(大)
 大安寺は二回、一死一、二塁から森の左中間二塁打と田中の右犠飛で2点先制。1点返された三回には、和田の左中間三塁打を足掛かりに山田、清水、岡崎の連続安打で3点追加し、試合の主導権を握った。五回以降も金光投手陣の乱調に付け込み、2点ずつ加点。先発白神も要所を締めた。(山陽新聞 平成3年5月4日:下谷)

2回戦 5月5日 岡山県営球場
倉敷商 2 0 0 2 1 1 0 1 7 小川,長吉−岡本
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 白神,荒木−岡崎
(8回コールド)
 三塁打:田中(大) 二塁打:礒野,佐多(倉)
 小刻みに加点した倉敷商が八回でけりをつけた。
 倉敷商は初回、無死二、三塁から小川の中前打で2点を先制。以降八回を除く毎回の11安打に7盗塁をからめ得点を重ねた。上下位ムラのない打線と小技の確かさはさすがだ。
 先発した左腕小川の力投も光った。七回まで投げて毎回の15奪三振。低めを丁寧について大安寺打線を寄せつけなかった。
 大安寺は、各打者が強振を繰り返したが、攻撃にひと工夫ほしかった。(山陽新聞 平成3年5月6日:岡崎)



○第73回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月21日 岡山県営球場
白 陵 0 0 0 0 0  0 佐近,田中−吉田
大安寺 3 2 6 0 X 11 白神−岡崎
(5回コールド)
 本塁打:秋山(大)
 大安寺が白陵の守備の乱れをつき、着実に加点、守っては白神が無安打に抑える力投で、五回コールド勝ちした。
 5点リードで迎えた三回、大安寺は一死一、二塁から秋山の左中間二塁打で2点を加えるなどこの回大量6点を入れ試合を決めた。
 白陵は、先発佐近が立ち上がり制球が不安定なところをつけ込まれた。攻撃も白神の前に二塁を踏めず、手の打ちようがなかった。(山陽新聞 平成3年7月22日:金居)

2回戦 7月21日 児島中山球場
岡山工 2 0 0 0 0 1 0 0 0 3 矢津,久安−福井
大安寺 3 0 3 1 0 0 0 0 X 7 白神−岡崎
 本塁打:田中(大) 二塁打:清水,和田(大)
 大安寺は地力がある。初回、守備の乱れなどで2点先行されたが、その裏、3本の安打などを集めて3点入れ、すかさず逆転。
 三回にも相手バッテリーの暴投や捕逸に安打を絡めて3点、四回は田中が左翼先にライナーで運び、試合を決めた。白神は12三振を奪う力投だった。(山陽新聞 平成3年7月25日:下谷)

3回戦 7月25日 児島中山球場
倉敷商 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0  2 辻−兼田
大安寺 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1x 3 白神−岡崎
(延長10回)
 三塁打:秋山(大) 二塁打:辻,礒野(倉)
 大安寺がのびのびとした攻撃野球で延長十回、優勝候補筆頭の倉敷商にサヨナラ勝ちした。
 2−2で迎えたこの回、大安寺は一死から秋山が左中間三塁打。続く二者が敬遠気味の四球を得て満塁とした後、当たっている和田が初球を中前にはじき返して決勝点をあげた。好投手辻に積極的に向かっていった気迫が勝利を呼び込んだといえる。白神はスライダーを有効に使って粘りの投球が光った。
 倉敷商にとっては前半、再三の得点機を生かせなったのが痛い。土壇場で追いついたものの、最後まで攻撃のリズムが戻って来なかった。(山陽新聞 平成3年7月26日:赤木)

準々決勝 7月26日 岡山県営球場
大安寺 0 3 1 0 0 1 0 0 1  6
勝 山 0 2 2 1 3 0 3 0 X 11
(大)荒木,白神,山田,影山−岡崎
(勝)磯田,栗栖−芳谷
 三塁打:下久保(大),沼本(勝)
 二塁打:沼本(勝),影山,清水,田中(大)
<ベスト8>
 両チーム合わせて28安打が飛び交う乱打戦は、好機を確実にものにした勝山が制した。
 勝山は序盤、大安寺に先手をとられたものの三回、沼本の右前打と敵失で4−4の同点に追いついた後は一方的ペース。四回1点、五回は沼本の中越え三塁打と植田のスクイズで3点、七回にも3点奪い、試合を決めた。投げては二回途中からロングリリーフした栗栖がよく要所を締めた。
 大安寺は前日の倉敷商戦で燃え尽きたか、攻守にまったく精彩がなかった。二回に下久保の左中間三塁打で先制したが再三の得点機をまずい攻めでつぶした。(山陽新聞 平成3年7月27日:下谷)



○秋季東部地区予選<D組>
8月30日
東岡山工 0 1 3 3 0 0 2 9 石原完−小倉
大安寺  0 0 0 0 1 1 0 2 草野,俣野−神達
(7回コールド)
 本塁打:久保田(東)

9月1日
大安寺  4 3 1 0 2 10 佐野−神達
岡山東商 0 0 0 0 0  0 那須,川口−岡本
(5回コールド)

9月8日
操 山 0 1 0 2 0   3 江田−小童谷
大安寺 0 1 17 0 X 18 荒木−神達
(5回コールド)

9月18日 岡山県営球場
一 宮 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 田口−松浦
大安寺 0 0 1 0 0 0 5 1 X 7 荒木,佐野−神達

代表決定戦 9月21日 岡山県営球場
東岡山工 0 0 0 0 0 0 1 0  1 石原完,丹原,神目−小倉
大安寺  0 2 0 3 0 0 1 2x 8 荒木−神達
(8回コールド)
⇒県大会本戦出場


○秋季岡山県大会
1回戦 9月29日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 荒木−神達
倉敷商 1 0 1 0 0 2 1 0 X 5
 三塁打:坂口2,高橋(倉) 二塁打:高橋(倉)
 倉敷商が瀬口の無安打無得点の快投で大安寺に完勝した。
 瀬口は、直球、カーブぬスライダー、フォークと多彩な球種を外角低めに集め、大安寺打線をほんろう。常にストライクが先行し、攻めの投球がさえた。打線もやや粗さは見られたが、例年とは違う力強さを見せつけた。初回、三回にいすれも先頭の坂口が三塁打で出塁し、佐藤の一ゴロ、中犠飛で各1点。六回は二死満塁から坂口の中前適時打で2点、七回も1点奪い、瀬口をもり立てた。(山陽新聞 平成3年9月30日:下谷)



○岡山県1年生大会
1回戦 大安寺1−11 理大付




1992年(平成4年)
3年生:28期、2年生:29期、1年生:30期
部長:河内一郎 監督:入江哲郎 主将:小野秀和


○春季東部地区予選<A組>
4月5日
金 川 0 0 0 0 0 0 0 0  0 星野−和田
大安寺 0 3 0 0 2 0 1 1x 7 荒木−神達
(8回コールド)

4月12日
邑 久 0 0 1 0 2 0 0 0 1 4 富谷−堤
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 荒木−神達

4月15日
大安寺  0 0 0 2 2 0 1 0 2 7 荒木−神達
和気閑谷 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 岡森−今田

代表決定進出戦 4月24日 瀬戸球場
大安寺  0 0 1 0 1 0 0 0 0 2 荒木−神達
和気閑谷 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 岡森−今田

代表決定戦 4月24日 瀬戸球場
大安寺 0 0 1 0 3 0 0 0 0 4 草野−神達
邑 久 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 富谷−堤
⇒県大会本戦出場


○春季岡山県大会
1回戦 5月3日
玉 野 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝倉,江田−江木,近藤
大安寺 1 0 4 0 0 0 0 0 X 5 荒木−神達
 二塁打:小林,近藤(玉)
 大安寺が敵失と投手の乱調に乗じ、玉野を下した。
 初回、中丸の左前適時打で同点とした大安寺は三回、2四死球と安打で無死満塁とし、秋山の三ゴロが相手内野陣のミスを誘い勝ち越し。小島の中前打で一人かえった後、飛び出した二塁走者を刺そうとした捕手が悪送球、さらに2点を加えた。四回以降、玉野は二番手江田が大安寺打線を抑えただけに悔やまれる乱れだった。大安寺の先発荒木も丁寧に投げ通した。(山陽新聞 平成4年5月4日:田中)

2回戦 5月4日 岡山県営球場
岡山南 1 0 0 0 0 5 0 0 2 8 藤原−富永
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 荒木−神達
 二塁打:小野(大),佐々岡(岡)
 岡山南が中盤の大量点で一気に試合を決めた。
 初回に四球を足掛かりに無安打で1点入れた岡山南だったが、その後は大安寺・荒木の変化球を打ちあぐねた。しかし六回、内野安打や敵失などで無死満塁とし、星野が中前にはじいて2点。なおも川上、藤原の連打などで3点を奪ってワンサイドゲームとした。攻撃に細かい詰めや迫力に欠けるが、相手投手の動揺を見逃さないところは、豊かな潜在能力が開花しつつある証拠と言えよう。
 先発・藤原もフォークを決め球によく投げた。(山陽新聞 平成4年5月5日:下谷)



○第74回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月20日 岡山県営球場
岡 山 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 高田−三宅
大安寺 0 0 1 0 0 1 0 0 X 2 荒木−神達
 本塁打:小島(大) 二塁打:大杉,小島(大)
 大安寺が辛勝した。
 三回に1点先制した大安寺は六回一死から、小島が左翼席へアーチをかけ2点目。主戦荒木がカーブ、スライダーと多彩な変化球を武器に踏ん張り、岡山を振り切った。
 たたえられるのはむしろ岡山の健闘だろう。初勝利という悲願はならなかったが落差のあるカーブで最後まで大安寺を苦しめた萬田の粘投。無失策の守り−とチーム一丸となった戦いぶりは印象に残った。(山陽新聞 平成4年7月21日:岡崎)

2回戦 7月22日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 荒木−神達
岡山南 2 2 0 0 0 5 X 9 柴原−島津
(7回コールド)
 二塁打:星野(岡)
 岡山南が圧勝した。
 岡山南の速攻は鮮やかだった。初回、一死二塁から松島が適時中前打。松島は敵失で二進し、星野も中前へ弾いて2点先制。二回は一死満塁から押し出しで1点、星野が今度は右前へ適時打し、この回2点。六回は敵失にうまく安打をからめ、一挙5点を奪って七回コールド。先発・柴原も速球主体に被安打2とよく投げた。
 大安寺はエース荒木が通じず、守りも乱れては勝ち目はなかった。(山陽新聞 平成4年7月23日:下谷)



○秋季東部地区予選<C組>
8月29日
大安寺 0 1 1 0 0 0 0 4 0  6 草野,藤田−高田,吉本
邑 久 2 0 1 0 0 2 2 3 X 10 鳴瀬−堤
 本塁打:吉本(大),岡崎,堤(邑)

8月30日
大安寺 0 0 0 3 0 0   3 草野−高田,吉本
理大付 6 0 0 4 2 1x 13 間野−進藤
(6回コールド)
 本塁打:中川,森(理)

9月5日
大安寺  0 5 0 4 0 0 0 9 草野−吉本
東岡山工 0 0 0 0 0 1 0 1 丹原,片山−高見
(7回コールド)

9月6日
金 山 0 1 1 1 1 0 0 0 2 6 忠重−中川
大安寺 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 草野−吉本


○岡山県1年生大会
1回戦 11月8日   大安寺6−2津山商
2回戦 11月14日 大安寺3−5岡山南




1993年(平成5年)
3年生:29期、2年生:30期、1年生:31期
部長:入江哲郎 監督:河内一郎 主将:平岡誠康


○春季東部地区予選<D組>
4月3日
金 川 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 奥野−市川
大安寺 0 1 0 0 1 0 0 2 X 4 草野−吉本

4月10日
備 前 0 0 0 0 0   0 永井,山本−和気
大安寺 0 5 3 1 1x 10 草野,児島−吉本
(5回コールド)

4月16日
西大寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 松本,岡崎−藤
大安寺 0 0 0 0 0 4 0 1 X 5 草野−吉本
⇒県大会本戦出場


○春季岡山県大会
1回戦 5月3日 岡山県営球場
玉島商 0 0 0 3 0 0 0 0   3 守屋,阿部,土谷−大藤
大安寺 1 1 1 0 1 2 3 1x 10 草野−吉本
(8回コールド)
本塁打:吉本(大) 二塁打:若狭,山本(玉)
 小刻みに加点した大安寺が玉島商を下した。
 同点で迎えた五回、大安寺は一死三塁から中野が中前へはじき返し勝ち越し。続く六回には草野の中前打や敵失などで二死二、三塁とした後、田尻の左前打などで2点。七回には敵失に盗塁を絡めて3点を加え、ダメを押した。
 玉島商は四回、二つのスクイズなどで3点を返し同点としたが、投手陣が踏ん張れなかった。(山陽新聞 平成5年5月4日:田中)

準々決勝 5月5日 岡山県営球場
岡山南 1 0 0 0 0 4 0 0 3  8 松本,大崎−松島
大安寺 0 0 0 2 0 0 0 0 0  2 草野−吉本
 三塁打:大森,下定(岡) 二塁打:片山(岡)
<ベスト8>



○第75回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月22日 津山市営球場
至 道 0 0 0 0 0 1 0  1 前田−池田
大安寺 0 0 0 1 2 1 4x 8 草野−吉本
(7回コールド)
 三塁打:平岡,柴田(大)
 二塁打:山本,平岡,新井,安信(大)
 中盤から打線が目覚めた大安寺がコールド勝ちした。
 四回に1点先制した大安寺は五回、田尻以下3連打で2点を追加。七回には、柴田の中越え三塁打など6安打で4点を挙げ試合を決めた。序盤は力みが目立ったが、四回以降は球をよく引き付け集中打を浴びせた。
 至道は六回、谷川の左前適時打で1点かえしたが、七回、エース前田が力尽きた。(山陽新聞 平成5年7月23日:小野暁)

2回戦 7月23日 倉敷市営球場
大安寺 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0  3 草野−吉本
倉敷商 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 1x 4 小林−清水
(延長11回)
 三塁打:新井(大)
 二塁打:安信,新井,柴田(大),原田(倉)
 倉敷商が延長十一回、幸運なサヨナラ勝ちを収めた。この回、武井の四球を足場に犠打と敵失で一死二、三塁からスクイズは、外されたものの挟殺プレーが敵失を誘い決勝点を挙げた。
 小技を絡めた中盤の攻めはさすがだったが、打線に迫力は感じられなかった。
 たたえられるのは大安寺。甘い球を逃さない思い切りのいい打撃で11安打は見事。九回一死三塁など十一回まで毎回の勝ち越し機を生かせなかったのが悔やまれる。(山陽新聞 平成5年7月24日:河原)



○秋季東部地区予選<D組>
8月29日
大安寺 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 藤田−吉本
吉 備 0 0 0 1 0 0 0 3 X 4 池田−井上

9月5日
岡山南 1 1 0 1 0 0 1 2 0 6 福原,江見−松原
大安寺 0 0 1 0 2 1 0 0 0 4 藤田−吉本

9月12日
邑 久 1 0 1 0 0 0 1 0 0 3 小野田,山口−水田
大安寺 4 0 2 2 0 0 0 0 X 8 藤田−吉本
 本塁打:吉本(大)

9月15日
岡山工 2 0 0 1 0 0 1 0   4 川上−江田
大安寺 0 0 0 0 0 9 1 1x 11 児島,藤田−吉本
(8回コールド)


○岡山県1年生大会
1回戦 大安寺12−1津山商
2回戦 大安寺3−4一宮




1994年(平成6年)
3年生:30期、2年生:31期、1年生:32期
部長:入江哲郎 監督:河内一郎 主将:親知洋


○春季東部地区予選<D組>
4月3日
関 西 2 0 4 2 1 3 12 平岡−原田
大安寺 1 1 0 0 0 0  2 藤田−吉本
(6回コールド)
 本塁打:原田(関)

4月9日
大安寺 0 3 2 0 0 0 0 2 0 7 児島,安藤−吉本
学芸館 3 1 1 1 1 1 1 0 X 9 浅野,小山−木村

4月16日
大安寺 0 0 2 0 0 2 0 0 0 4 安藤,児島−吉本
芳 泉 2 0 1 0 0 0 2 0 X 5 津田−太田


○第76回全国高校野球選手権 岡山大会
2回戦 7月24日 岡山県営球場
玉 野 0 1 0 0 0 2 0 0 1 4 桑原−吉野
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 藤田−吉本
 三塁打:吉野,長谷井(玉) 二塁打:南渕(玉)
 玉野のエース桑原の好投が光った。大安寺打線を6安打無得点に抑える見事な投球。伸びのある直球に変化球を散らし、八回まで三塁を踏ませなかった。打線も二回、二死二塁から長谷井の一塁強襲安打で先制。六回には吉野広の右越え三塁打などで2点を追加。九回にもダメ押しの1点を挙げ援護した。
 大安寺は最終回、敵失と連打で一死満塁と粘りを見せたが併殺で万事休した。(山陽新聞 平成6年7月25日:岡村)



○秋季東部地区予選<C組>
9月3日
大安寺 4 2 0 0 0 0 5 11 難波,松浦−仁尾
金 川 2 1 0 0 0 0 0  3 日名−横山
(7回コールド)
 本塁打:安藤(大)

9月4日
理大付 0 0 0 1 1 0 0 0 10  12 藤本−古吟
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0    0 安藤雅−仁尾
 本塁打:浜田(理)

9月15日
商大付 0 0 0 0 0  0 井上将,田中−井上陽,脇本
大安寺 2 4 0 6 X 12 安藤雅−仁尾
(5回コールド)
 本塁打:江副,橋本,安藤寧(大)

最終代表決定戦 9月25日 岡山南高グランド
大安寺  0 0 2 0 0 0 1 0   3 安藤,松浦−仁尾
和気閑谷 0 0 2 0 0 0 1 7x 10 鳥越,金光−石原
(8回コールド)


○岡山県1年生大会
1回戦 大安寺1−5作陽



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