記録【平成27年〜令和6年】
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2015年(平成27年)
3年生:新1期、2年生:新2期、1年生:新3期
部長:寺見哲治 監督:山口史浩 主将:小林明弘
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○春季東部地区予選<C組>
3月29日 瀬戸球場
邑 久 2 0 1 0 0 0 1 0 0 4 梶原−柿本
大安寺 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 田中,小橋−金城
4月4日 岡山県営球場
大安寺 2 1 0 1 1 0 1 1 0 7 田中,小野−金城
岡 山 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 沼田,田辺−志村
4月12日 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 2 4 1 7 田中,小野,小橋−金城
就 実 1 0 1 0 5 0 1 0 X 8 中谷−中山,三宅
○第97回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月12日 津山市営球場
大安寺 0 1 0 0 0 1 0 2 田中,小野−金城
岡山東商 0 2 2 0 5 0 X 9 年岡,大北−山河
(7回コールド)
本塁打:渡辺(岡)
二塁打:原田2(大)、山河、椎名(岡)
岡山東商が12安打で快勝した。先制された直後の二回、内野安打の先頭山河が二盗に成功し、渡辺の右越え本塁打で逆転。2点を加えて迎えた五回は山河、柏本、大北の適時打など打者一巡の猛攻で5点を奪い、突き放した。
大安寺は二回、二塁打の原田を送り、和田の適時打で先制するも、四回以降は1安打にとどまった。(山陽新聞 平成27年7月14日:松原悠)

○秋季東部地区予選<B組>
8月29日 理大附高球場
瀬 戸 0 0 0 0 6 6 12 出射−小坂
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 小野祐,小野智,大島−原田
(6回コールド)
8月30日 学芸館高球場
学芸館 1 0 0 1 0 0 0 9 11 崎原,酒井,大北−宮里龍
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 0 1 小野祐,小野智,大島−原田
(8回コールド)
9月9日 瀬戸球場
城 東 0 0 1 3 0 0 0 0 0 0 0 0 4
大安寺 0 0 2 0 1 0 0 1 0 0 0 1x 5
(延長12回)
(城)高橋、柴原、森永−杉能 (大)小野祐−原田
9月12日 岡山県営球場
就 実 0 0 0 1 1 0 2 1 0 5 大谷,松島−安田
大安寺 0 0 0 0 0 1 1 0 1 3 小野−原田
○岡山県1年生大会(新3期生)
1回戦 11月7日 津山市営球場
大安寺 0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 小野−池尻
高 梁 0 0 0 4 0 1 0 0 X 5 川上−鈴江

2016年(平成28年)
3年生:新2期、2年生:新3期、1年生:新4期
部長:寺見哲治 監督:山口史浩 主将:原田大輝
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○春季東部地区予選<E組>
3月27日 明誠学院球場
大安寺 2 0 0 0 0 0 2 小野祐,小野智−原田
城 東 4 0 0 0 3 5x 12 猶原−杉能
(6回コールド)
4月2日 岡山県営球場
商大付 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(商)岩本,岩永−横谷 (大)小野-原田
(延長15回)
4月3日 理大付高球場
大安寺 1 0 0 0 3 0 0 2 0 6 小野智,小野祐島−原田
理大付 0 0 0 0 0 1 0 0 3 4 田淵舞,片岡,沖田−森下
4月10日(日) 理大付高球場
白 陵 0 0 0 0 0 0 後藤,金谷−中井
大安寺 0 5 6 10 X 21 小野祐,小野智,大島−原田
(5回コールド)
○第98回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月15日(金) 倉敷市営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 小野祐,小野智−原田
勝 山 5 0 0 8 X 13 大崎−赤岩
(5回コールド)
9安打で13得点と効率よく攻めた勝山が完勝。一回1死二塁から広重の右前適時打で先制すると、さらに今井の右越え二塁打などで一挙5点。四回は7四死球に4安打を絡めるなど8点を奪い、試合を決めた。右腕大崎は威力ある直球で押し、5回4安打無失点。
大安寺は五回、代打能登原、和田の連続安打で意地を見せたが、本塁が遠かった。(山陽新聞 平成28年7月16日:亀井良平)

○秋季東部地区予選<D組>
8月28日(日) 学芸館高球場
岡山東商 3 2 3 0 0 0 1 0 0 9 岡村,田村,青山−藤原,岡
大安寺 2 1 0 0 1 1 0 0 0 5 川上,小野−池尻
9月3日(土) 関西高球場
邑 久 4 1 4 0 0 0 0 0 0 9 頼藤,山辺−中川
大安寺 0 0 0 3 1 1 0 1 0 6 小野,川上−池尻
9月12日(月) 邑久球場
大安寺 1 0 1 0 1 0 3 小野,川上,小野,半田,小野−池尻
商大付 2 0 0 3 5 3x 13 白川−谷光
(6回コールド)
○岡山県1年生大会
不参加
2017年(平成29年)
3年生:新3期、2年生:新4期、1年生:新5期
部長:寺見哲治 監督:山口史浩 主将:大西欣弥
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○春季東部地区予選<C組>
3月25日(土) 学芸館球場
操 山 5 1 0 0 0 2 1 0 6 15 王尾−松井
大安寺 4 0 0 1 0 1 1 0 0 7 半田,小野−池尻
4月1日(日) 県営球場
大安寺 0 2 0 0 0 0 0 0 2 小野,川上−池尻
岡山南 4 0 0 2 1 0 1 1x 9 臼井,福間,久保田−八木
(8回コールド)
本塁打:八木(岡)
4月9日(日) 倉敷マスカット補助球場
御 津 0 1 0 0 1 2 難波,鴨崎−門脇
大安寺 5 0 5 1 1x 12 小野,川上,小野−池尻
(5回コールド)
○第99回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月17日(月) 倉敷市営球場
大安寺 1 0 0 0 0 0 0 5 1 1 中村−池尻
御 津 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 荒木,鴨崎−門脇
中村(大安寺)完全試合
スコア⇒PerfectGame20170717.pdf
大安寺の右腕中村は低めを突く直球とスライダーがさえ、完全試合を達成。無失策で支えた守備も見事だった。打線は一回、敵失や安打などで無死二、三塁とし、大林の犠飛で先制。八回は押出四球や中村の2点適時打などで5点を加え突き放した。
御津は荒木が粘投したが6失策と守備が乱れ、打線も最後まで抑え込まれた。(山陽新聞 平成29年7月19日 山本友志)
あまたの球児が誰もなし得なかった完全試合を1年生右腕がやってのけた。相手打線を97球でパーフェクトに封じた大安寺の中村は「終盤は疲れて足が重かったが、ここまできたらやらなければという気持ちで投げた」。27人目のバットが空を切ると、背番号16に笑みが広がった。
先発を告げられた前日の夜は眠れなかったというが、その緊張をみじんも感じさせない。「思い切り腕を振れ」という山口監督の指示通り、直球主体でぐいぐい押す。捕手の3年池尻が「今までで一番。伸びがあり、スライダーも切れていた」とうなずく投球だった。
中村が「先輩の支えがあってこそ」と感謝するようにバックももり立てた。いや応にも記録の意識が高まる終盤。七回には二塁手末定がショートバウンドのゴロと小飛球を立て続けに好捕する。九回2死から左翼へ大きなファウルを打たれた直後には池尻が駆け寄って落ち着かせ、この日10個目の三振を直球で奪った。
171センチ、66キロ。「不器用ですぐに身に付けられない」と変化球は縦のスライダーのみで、直球の球速も「測ったことがない」。そんな16歳が自信をのぞかせるのが下半身の強さだ。山口監督が「ほっといたらずっと走っている」と評するほど鍛えた馬力で高校では未経験の9回を投げ抜いた。
「光栄です」と中村。岡山高校球史に名を刻む偉業で、中高一貫の「大安寺中教校」の夏初勝利にも花を添えた。
【記録メモ】
中村(大安寺)が完全試合
17日、御津との1回戦で達成。岡山大会では史上初。27人に97球を投じ、奪三振10、内野ゴロ12、内野飛球3、外野飛球2の内容だった。無安打無得点試合は過去に2015年大会の岡本(朝日)ら5人が記録している。
2回戦 7月21日(金) 倉敷マスカット球場
玉島商 0 0 1 0 1 0 2 0 0 4 中村,大林,小野ー池尻
大安寺 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 宮原一-飼田
二塁打:宮原怜、近江(玉)
玉島商は左腕宮原一が勝利に導いた。丁寧に低めを突き5安打完投。無四球と制球も光った。打線は三回に宮谷の左前打で同点とし、五回は新田の左前打で勝ち越し。七回は藤井と中村の適時打で2点を加えたが計14残塁は反省材料だ。
大安寺は一回に暴投で先制するもその後の好機で一本が出ず。中村、大林、小野の3投手は粘り強かった。(山陽新聞 平成29年7月22日 亀井良平)
<敗戦にも粘投に拍手>
敗戦にも涙はなかった。御津との1回戦で大会史上初の完全試合を達成した1年生右腕中村はこの日先発。シード校の玉島商に10安打を浴びながらも七回途中まで粘投した。
偉業の後は友人はもちろん、自転車で塾へ向かう途中に見知らぬ年配男性からも祝福の声を掛けられたという。そんな中で「緊張や重圧は正直あった」と言うが、直球の伸びは抜群。一回、先頭に安打され、今大会初の出塁を許すも後続を封じ、二回は2死一、三塁のピンチをしのいだ。
降板する際にはスタンドから大きな拍手が送られた。「大安寺の野球が注目されたのがうれしかった。来年はベスト8、4」を目指したい」。大きなインパクトを残した16歳には、まだ2度の夏が待っている。

○秋季東部地区予選
8月27日(日) 明誠学院球場
城 東 0 0 0 0 0 0 2 5 0 2 0 0 9
大安寺 0 0 0 0 5 2 0 0 0 2 0 1x 10
(延長12回)
城:遠藤,井上,松井,行田,松井−西井
大:中村,大林−岡部
9月2日(土) 関西高校球場
興 陽 3 3 0 0 3 0 1 10 高橋−臼井
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 1 中村,半田−岡部
(7回コールド)
9月10日(日) 理大付高球場
大安寺 0 6 2 12 2 22 大林,半田,寺田−岡部
岡 山 0 0 2 0 0 2 山本,新畑,西浦,亀井,新畑−八尾,山本
(5回コールド)
本塁打:佐野(大)
9月14日(木) 明誠学院球場
E組1位決定進出戦
大安寺 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3 寺田,大林,半田−岡部
城 東 0 0 1 3 3 0 1 0 X 8 松井,井上、遠藤,渡辺−西井
○岡山県1年生大会(新5期生)
1回戦 11月11日(土)学芸館高瀬戸球場
学芸館 2 1 0 0 0 2 1 0 0 6 野崎,角−安藤
大安寺 0 0 1 0 0 0 0 1 0 2 中村,寺田,大林−浅野
2018年(平成30年)
3年生:新4期、2年生:新5期、1年生:新6期
部長:寺見哲治 監督:山口史浩 主将:岡部創悟
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○春季東部地区予選<B組>
3月25日(土) 理大付高球場
操 山 0 0 3 0 0 3 0 2 1 9 佐藤−前田
大安寺 2 3 0 0 0 0 0 0 1 6 中村−岡部
4月1日(日) 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 中村−岡部
岡山南 0 2 0 0 2 1 1 1x 7 三好−松井
(8回コールド)
4月7日(土) 理大付高球場
白 陵 0 0 0 1 0 0 1 野島,金田−金田,下山
大安寺 4 0 3 0 2 2x 11 半田−岡部
(6回コールド)
○第100回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月17日(火) 倉敷マスカット球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2 半田,中村−岡部
瀬 戸 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 伊賀,宮本−福重
(延長10回)
大安寺が逆転勝ちした。1点を追う九回、1死一、三塁から岡部が中前に運び同点。延長十回は2四死球と犠打で2死二、三塁とし、松島の内野安打で勝ち越した。主戦半田は打者の内角を突き6回1失点。2番手中村も追加点を与えず、流れを呼び込んだ。
一回に宮本の適時打で先制した瀬戸は好投していた伊賀が九回につかまり、逃げ切れなかった。(山陽新聞 平成30年7月18日 山本友志)
<逆らわない打撃徹底し投手攻略>
ゼロ行進が続いていた大安寺打線が、瀬戸の右腕伊賀を捉えたのは土壇場の九回だった。左打者の左前打2本などで1死一、三塁とし打席には岡部。「カウント球を狙った」という5番が初球のカーブを中前へ鮮やかにはじき返し、試合は振り出しに。続く十回は左の松島の三塁への適時内野安打で決勝点を奪った。
この日は9安打中8本が中堅から逆方向への打球。前日の練習でも徹底したコースに逆らわない打撃が逆転劇を生んだ。
右腕2人も好投した。先発半田は二回以降ヒットを許さず、七回から登板の中村は4イニングを無失点に抑えた。
昨夏は1回戦で中村が岡山大会史上初の完全試合を達成し、中高一貫の「大安寺中等校」として初勝利を挙げた。1学年下の中村とマウンドを守る半田は「この勝利に浮つかず一線必勝で臨む」。文武両道のナインは地に足をつけ、初の3回戦進出を目指す。
2回戦 7月20日(金) エイコン球場
大安寺 0 0 0 0 2 0 1 0 1 4 半田,中村−岡部
金光学 3 0 1 1 0 0 0 1 X 6 小池,小林−渡辺
三塁打:一木、政岩(金)
二塁打:大林、末定、松島(大)、梅田(金)
序盤に流れをつかんだ金光学園が逃げ切った。一回、一木、政岩の中越え三塁打などで3点を先制。三、四、八回にいずれも犠飛で着実に加点した。先発小池は7回を3失点(自責点1)にまとめ、2番手の小林賢も反撃を1点にとどめた。
相手を上回る9安打を放った大安寺は五回以降に追い上げたが、及ばなかった。(山陽新聞 平成30年7月21日 天津雄一郎)

○秋季東部地区予選<B組>
8月26日(日) 邑久球場
芳 泉 0 0 5 0 0 0 2 2 0 9 田嶋−石井
大安寺 0 0 0 1 0 1 1 1 0 4 中村,寺田−大林
9月2日(日) 創志学園球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中村−大林
岡山南 0 0 3 0 0 0 0 1 X 4 高城,万代−松井
9月12日(水) 学芸館高球場
大安寺 0 0 0 1 0 1 中村,寺田,大林−大林,藤田惟
学芸館 2 1 5 9 X 17 丹羽,中川−外間,溝上
(5回コールド)
○岡山県1年生大会(新6期生)
1回戦 11月10日(土)有漢球場
金光学園 4 0 0 1 2 0 2 9 高橋,高村−中西,山本
操山・大安寺 0 0 0 0 1 0 0 1 安東,藤田峻−藤田惟
(7回コールド)
※操山との合同チームで参加
2019年(令和1年)
3年生:新5期、2年生:新6期、1年生:新7期
部長:寺見哲治 監督:森野満 主将:中村源太
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○春季東部地区予選<D組>
3月30日(土) 明誠学院球場
備前緑陽 1 0 0 0 0 0 0 0 1 塚本−福田
大安寺 0 0 0 3 1 0 0 4x 8 中村−大林
(8回コールド)
3月31日(日) マスカット補助球場
就 実 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2 松本−池田
大安寺 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 中村−大林
4月13日(土) 邑久球場
邑 久 0 0 0 0 0 1 3 0 1 5 谷口−蓬
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 1 2 4 中村−大林
○第101回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月15日(土) エイコン球場
大安寺 1 0 0 1 0 0 0 1 1 4 中村−大林
津山東 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 芦田,宗本−伴
大安寺のエース右腕中村が単打2本、無四球で完封した。球威十分の直球を低めに集め、チェンジアップを効果的に交えて13奪三振。バックは無失策で支え、二塁を踏ませず102球で締めた。打線は一回、大林の適時二塁打で先制し、四回は西田の適時打で加点。終盤にも追加点を挙げ、突き放した。
津山東は投手陣が粘投するも、打線が援護できなかった。(山陽新聞 令和元年7月17日 片岡尚也)
2回戦 7月20日(日) 倉敷マスカット球場
学芸館 2 0 0 0 3 6 11 中川,仲村,西村−溝上
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 中村−大林
学芸館は中軸3人が6安打9打点と役割を果たした。一回無死一、二塁から知念の右中間二塁打で2点を先制し、五回は長船の右中間三塁打と丹羽の犠飛で計3点。六回は長船が走者一掃の中越え二塁打を放ち、丹羽が中前適時打で続いた。中川は二〜四回のピンチを三振で切り抜け、流れを渡さなかった。
大安寺は六回に守備の乱れもあって、相手の猛攻を止められなかった。(山陽新聞 令和元年7月21日 小川正貴)
<大安寺 中村源太投手>”完全男”123球悔いなし
自慢の真っすぐを全力で投げ、全力で打ち返された。「これが自分が出せる全て。楽しかった」重圧から解き放たれたかのように”完全試合男”は、伸びやかに腕を振り続けた。11安打11失点の高校ラストゲームは、投手の原点を思い出させてくれた。
岡山大会史上初の完全試合を達成したのは1年生だった2年前の1回戦。直球でぐいぐい押し御津を圧倒した97球は全国ニュースになった。
だがこれが苦悩の始まりでもあった。見知らぬ人から声を掛けられ、練習試合ではヒット1本で相手ベンチが異様に盛り上がる。「完全試合にふさわしい投手にならなきゃと、背伸びしてしまった」。打たれるのが怖くなり、「小手先の変化球」に頼るようになった。1年生秋の肋骨の疲労骨折も追い打ちをかけた。
自分のスタイルを見失っていた右腕の転機はこの春だった。前身の大安寺で1987年の夏、準優勝した”先輩”の森野監督が赴任。「遊び心を持って投げてごらん」。投手出身の指揮官の助言に「ヒットを打たれない方がおかしい」と思えるようになった。今大会は1回戦で津山東を単打2本に抑え13奪三振。令和第1号の完封勝利を飾った。
この日の相手は昨秋の県大会地区予選で1−17の大敗を喫した私学の強豪。五回まで5失点でしのいだが、六回1死から投じた「97球目」の死球をきっかけに集中打を浴びた。秋の雪辱はならなかったとはいえ、自分らしく真っ向勝負を挑んだ123球に悔いはない。
ほぼ毎日、練習後に塾に通い、さらに自宅でも机に向かい文武両道を貫いてきた。「強豪に勝ちたい気持ちがさらに強くなった。勉強も頑張れそうです」。目指すは東大。「神宮のマウンドに立つ」という夢を迷わず追いかける。

○秋季東部地区予選<A組>
8月25日(日) 邑久球場
西大寺 2 1 0 2 0 2 1 8 斎藤,金光−矢尾
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 1 蒲池,藤田峻−藤田峻,蒲池
(7回コールド)
9月1日(日) マスカット補助球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 藤田峻,蒲池,岸本−蒲池,藤田峻
創 志 2 0 7 8 X 17 川端,原−池田
(5回コールド)
本塁打:場合、富田(創)
9月8日(日) 岡山県営球場
大安寺 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 藤田峻−藤田惟
商大付 0 0 0 0 1 0 0 1 X 2 松本−福田
○岡山県1年生大会 不参加
2020年(令和2年)
3年生:新6期、2年生:新7期、1年生:新8期
部長:寺見哲治 監督:森野満 主将:藤田惟杜
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○春季東部地区予選・県大会
新型コロナウイルス感染拡大のため、中止
○夏季岡山県大会
7月19日(日) マスカット補助球場
玉 野 5 2 1 1 2 11 小南−平松
大安寺 0 0 0 0 0 0 藤田峻−藤田惟
(5回コールド)
二塁打:小南、藤原(玉)

○秋季東部地区予選<E組>トーナメント方式
9月12日(土) 関西高球場
瀬 戸 0 0 2 0 0 0 0 1 1 4 安部,木下,高原−池本
大安寺 0 2 2 0 0 0 2 1 X 7 柴田−蒲池
9月13日(日) 邑久球場
理大附 2 0 1 0 1 4 1 9 坂本,楠本,西村,浦上−前原
大安寺 0 0 0 0 1 0 0 1 柴田,岡部−蒲池
(7回コールド)
本塁打:児馬(理)
9月20日(日) 県営球場
西大寺 0 0 0 4 0 0 1 1 0 6 橋本,川島−谷全
大安寺 0 0 0 1 0 0 0 1 1 3 柴田−蒲池
○岡山県1年生大会 不参加
2021年(令和3年)
3年生:新7期、2年生:新8期、1年生:新9期
部長:寺見哲治 監督:森野満 主将:蒲池勇樹
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○春季東部地区予選<F組>トーナメント方式
4月10日(土)
大安寺 0 12 4 2 5 23 柴田,深井−蒲池
御 津 0 0 3 0 0 3 和泉屋誠,田渕,和泉屋誠,廣瀬,和泉屋慶−今本
(5回コールド)
代表決定戦
4月18日(日)
城 東 12 2 2 4 1 21 塚本,岡本,河田,槙野−森本
大安寺 0 0 0 0 1 1 柴田,深井−岡部
○第103回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月14日(水) 倉敷マスカット球場
芳 泉 2 2 0 0 0 0 0 0 0 4 岡部−菊井
大安寺 0 0 0 1 1 0 1 0 0 3 柴田,深井−蒲池
芳泉が辛くも逃げ切った。一回2死満塁から塚本の中前打で2点先制し、二回は二つの押し出し四球で加点。中押しこそできなかったが、主戦岡部が8安打を浴びながら要所で踏ん張った。4失策は改善したい。
大安寺は三回から登板の深井が無失点の好投で流れを呼び込み、1点を追う九回は無死三塁としたが、あと一本がでなかった。(山陽新聞 令和3年7月15日 長瀬庸一)

○秋季東部地区予選<F組>
8月29日(日) 邑久球場
岡山東商 0 0 1 1 6 0 4 12 長谷川,小川,藤本,小島−池田,柴田
大安寺 0 0 0 0 0 1 0 1 深井,太田−岡部
(7回コールド)
三塁打:光森、仁木(岡)
二塁打:那須、前川、池田、伊藤(岡)、山崎(大)
9月5日(日) 邑久球場
大安寺 1 0 2 0 0 1 1 0 5 10 深井,太田−岡部
和気閑谷 0 1 0 0 1 0 0 0 4 6 山原,澤井,藤田−服部
9月12日(日) 学芸館高G
大安寺 3 0 0 0 0 1 0 2 0 6 太田−岡部
東岡工 0 0 2 1 2 1 0 4 X 10 三反田−原田
○岡山県1年生大会 不参加
2022年(令和4年)
3年生:新8期、2年生:新9期、1年生:新10期
部長:寺見哲治 監督:森野満 主将:川上稀大
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○春季東部地区予選<E組>トーナメント方式
4月9日(土)1回戦
大安寺 7 0 0 3 0 4 14 深井−岡部
岡 山 0 0 0 1 0 0 1 重光−宮本
(6回コールド)
4月16日(土)代表決定戦
対戦校の瀬戸高校が試合辞退のため、不戦勝
⇒県大会本戦出場
○春季岡山県大会
1回戦 4月23日(土)倉敷マスカット球場
大安寺 0 0 0 3 0 0 0 3 深井,太田−岡部
倉敷商 1 1 4 2 0 3 X 11 和田,森,石丸,長谷川−小田
(7回コールド)
三塁打:吉森2(倉) 二塁打:藤田(大)、坂口(倉)
10安打11得点と効率よく加点した倉敷商が快勝した。2-0の三回1死から西川、田原、坂口の3連打や敵失などで一挙4点。六回は2死二、三塁で吉森がこの日2本目の三塁打を放ち、突き放した。守っては4投手の継投でかわした。
大安寺は四回無死一、二塁から藤田、大月の連続長短打で3点を挙げたものの、4併殺と拙攻が響いた。

○第104回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月12日(火) 倉敷マスカット球場
吉備高原 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 中村−大西
大安寺 0 0 0 0 0 2 0 2 X 4 太田−三戸
二塁打:柴田(吉)
<大安寺3年ぶり勝利>
大安寺は太田が投打に活躍し、3年ぶりの初戦突破を果たした。右腕から緩急を付けて丁寧に打たせて取り、5安打1失点で完投。バックも無失策でもり立てた。太田は打っても六、八回に2打席連続タイムリーを放った。
吉備高原学園は2点を追う八回に柴田の左越え適時二塁打で1点を返したが、及ばなかった。
2回戦 7月16日(土) 倉敷市営球場
大安寺 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4 太田−三戸
岡山南 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 沼田,竹久,久保田−山本
本塁打:藤田(大) 二塁打:細川(大)、竹久(岡)
<大安寺8年ぶり16強>
大安寺がワンチャンスを生かした。六回1死から後安がチーム初出塁となる四球を選び、三戸が送った2死二塁で細川は先制の中越え二塁打。四球を挟み、藤田が左越えに貴重な3ランを放った。主戦太田はピンチで粘り1失点完投。
岡山南は6イニングで得点圏に走者を置きながら竹久の適時二塁打による1点のみ。14残塁と攻めきれなかった。
<主軸の会心3ラン、古豪砕く 主戦も152球完投>
どよめきに似た歓声に乗って、白球が左翼フェンスを越えていく。大安寺は六回、1点を先制しなお2死一、二塁で藤田が「会心」と振り返る公式戦初本塁打。唯一と言っていい好機に4点を奪い、8年ぶりの16強だ。
五回まで岡山南の右腕沼田の前に8三振を喫するなど完全試合ペースだった。それでもベンチに悲壮感はなく「変化球が抜け始めていた。直球が多くなると読んだ」と細川。四球の走者を二塁に置き、チーム初安打を前進守備の中越えに運んで均衡を破る。藤田も内角直球を完璧に捉えた。
1973、87年に準優勝したが、当時とは事情が異なる。2015年に中高一貫の中教校に完全に移行し進学校の色がより濃くなった。部員は内部進学者のみで平日の練習は2時間足らず。1987年のメンバーでもある森野監督は「限られた環境でよく成長してくれた」。指揮官に見いだされ、内野手から転向したエース太田が横手に上投げを交えるなど「工夫を重ねた」投球術でピンチをしのぎ、152球の完投だ。
文武両道を地で行くナインが古豪を相手に粘り勝った。OBの兄が進学した東大を目指す藤田は「今は1日でも長く野球をしていたい」。ダイヤモンドを一周してきた先に、6年間を共に過ごしてきた仲間の笑顔が待っていた。
3回戦 7月18日(月)倉敷マスカット球場
理大附 1 0 3 1 1 0 1 5 12 高橋,楠本−堀内
大安寺 0 0 0 0 0 0 1 0 1 太田,岡部−三戸
(8回コールド)
二塁打:水畑、余河2(理)
<理大付そつない攻撃>
理大付は10安打に7盗塁、7犠打飛を絡め12得点で大勝した。1-0の三回は生田の2打席連続となる適時打や2本の犠飛で計3点。八回は打者一巡の猛攻で5点を奪い、勝負を決めた。先発の左腕高橋は6回2安打無失点。
大安寺は投手陣が9与四死球と制球を乱した。攻撃は七回に山崎の遊ゴロの間に1点を返し、一矢報いた。
<進学校支えた急造エース 大安寺 太田哲也投手>
今大会375球目は明らかなボール球。身長167センチ、進学校の小柄なエースは初戦から守り続けたマウンドを降りた。
「球が抜けて左打者の内角を突けなかった。疲れがあったと思う。強豪の打線を意識して力んだ部分もあった」。5回6失点。六回に先頭へ四球を与えたところで遊撃の守備に退いた。
1回戦に続き、古豪岡山南との2回戦も最少失点で完投。大安寺が2015年に中高一貫の中教校に完全移行してからは初となる、3回戦進出の立役者となった右腕は急造投手だ。
白球への憧れを抱いたのは物心が付いたばかりの2,3歳の頃。プロ野球・広島の試合を家族で観戦した。「やんちゃくれが、じーっとグラウンドに熱中していた」。母の宏美さん(47)はよく覚えている。
ソフトボールに打ち込んだ小学生の時からポジションは内野。大安寺で高校1年にあたる4年生に進級後、投手不足から練習試合で登板するように。主戦不在のまま迎えたこの春、森野監督の助言で横手投げを試したところ「ボールを操る感覚をつかんだ」という。
直前まで「付けるとは思っていなかった」エースナンバーを背負った最後の夏。ラストゲームは降板後に主将川上との二遊間で併殺を奪い、七回は中前打で出塁した後に反撃のホームを踏んで一度はコールド負けを阻止するなど”本職”で意地を見せた。
大敗に「悔しいけど、悔いもあるのが人生」と悟ったような口ぶりに充実感がにじむ。野球優先の6年間を終え、「明日から勉強か」と苦笑いした。

○秋季東部地区予選<D組>
8月27日(土) 理大附高グランド
操 山 0 0 0 1 0 1 1 0 3 6 清水,平松−武田
大安寺 1 0 1 2 0 0 0 0 0 4 塩飽−三戸
9月3日(土) 邑久球場
東岡山工 0 0 0 1 0 3 0 0 4 水島−浜野
大安寺 0 0 0 0 0 0 1 0 1 塩飽−三戸
9月11日(日) 邑久球場
城 東 1 6 1 2 1 11 那須,国定−在本,森
大安寺 0 0 1 0 0 1 塩飽,深井−三戸
(5回コールド)
2023年(令和5年)
3年生:新9期、2年生:新10期、1年生:新11期
部長:寺見哲治 監督:森野満 主将:深井一輝
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○春季東部地区予選<E組>トーナメント方式
4月9日(土)1回戦 倉敷マスカット球場
岡山南 0 0 0 0 0 0 1 1 1 3 袖岡,山崎,弓元−山本嵐
大安寺 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 塩飽−三戸
○第105回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月12日(水) 倉敷マスカット球場
大安寺 0 0 0 2 0 0 1 0 0 3 塩飽,古田−和田
岡山南 0 2 0 0 2 0 2 2 X 8 弓元,沼田−山本嵐
三塁打:和田(大)、山本嵐(岡)
二塁打:三戸(大)、小引、土井、山本嵐、岡部(岡)
岡山南は2-2の五回、敵失と山本嵐の適時二塁打で2点を勝ち越し。八回に岡部が2点二塁打を放つなど、じわじわ突き放した。8回2/3を3失点でしのいだ右腕弓元の粘投が大きい。
大安寺は四回、藤井の2点打で同点。七回も和田の右越え三塁打で1点差に迫り、惜しかった。

○秋季東部地区予選<F組>
8月26日(土) 関西高グランド
大安寺-瀬戸
1回に瀬戸の選手が負傷し9人未満となったため、規定で没収試合となり、大安寺が9-0で勝利
8月27日(日) 学芸館高グランド
邑 久 0 1 0 0 2 1 4 大西,小引,枝松,大西−寺田
大安寺 1 4 1 4 0 4x 14 塩飽,古田−和田
(6回コールド)
本塁打:和田(大)
9月2日(土) 瀬戸球場
岡山東商 0 0 0 0 2 3 3 0 0 8 楢村,片山,右手,叶−岡本
大安寺 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2 塩飽,古田−和田
本塁打:和田(大)、岡本(岡)
2024年(令和6年)
3年生:新10期、2年生:新11期、1年生:新12期
部長:寺見哲治 監督:森野満 主将:藤井亮成
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○春季東部地区予選<G組>トーナメント方式
代表決定戦
4月13日(土)1回戦 関西高校球場
商大付 3 0 0 0 0 1 0 0 0 4 浦上,清水,岩谷−小野
大安寺 0 0 0 4 0 0 0 1 X 5 塩飽−三戸
⇒県大会本戦出場
○春季岡山県大会
1回戦 4月20日(土)エイコン球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 塩飽−三戸
玉野光南 0 0 0 2 0 2 0 1 X 5 清水−岡野
三塁打:岡野,牧野(光) 二塁打:牧野2,村上,中村(光)
集中打を見せた光南が快勝した。四回2死二塁から伊勢田の中前打で先制すると、続く岡野の左越え三塁打で加点。六回は先頭赤沢から3連続長短打で2点を奪った。先発清水は粘り強く投げ自責点0で完投。
大安寺は九回2死満塁から敵失による1点止まりだった。

○第106回全国高校野球選手権 岡山大会
1回戦 7月13日(土) 倉敷マスカット球場
津山東 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 土居,荒牧−藤井
大安寺 4 0 0 0 2 0 0 0 X 6 塩飽,古田,松本−三戸
三塁打:山中(大)
二塁打:土居(津),黒川(大)
<大安寺初回4点>
大安寺は塩飽が8回を3安打1失点。打線は先制された直後の一回、黒川、古田の連続長短打と三戸の中犠飛ですぐさま追い付き、山中の2点三塁打などで一気に主導権を奪い返した。
津山東は土居の二塁打を足場に1点を先行するも、二回以降は三塁を踏めなかった。(山陽新聞 令和6年7月14日 谷本こころ)
2回戦 7月16日(土) 倉敷マスカット球場
玉野光南 1 1 0 0 3 4 0 9 村上,中塚,石井−岡野
大安寺 0 0 1 0 0 0 0 1 塩飽,古田−三戸
(5回コールド)
三塁打:黒川(大)
二塁打:赤沢(玉)
光南は6犠打を絡め手堅く攻め、一回は赤沢、二回に中村が適時打。岡野が五、六回に2打席連続適時打を放つなど4安打3打点。先発村上は要所で三振を奪い、5回1失点にまとめた。
大安寺は三回、黒川の右中間三塁打を足場に詰め寄ったが、終盤に四死球絡みで大量失点した。(山陽新聞 令和6年7月17日 稲垣心也)

○秋季東部地区予選<D組>
9月2日(月) 倉敷マスカット補助球場
芳 泉 0 0 0 1 5 0 0 2 0 8 定家,石井,田中−宮本
大安寺 1 0 2 1 0 3 1 2 X 10 古田−和田
9月8日(日) 瀬戸球場
大安寺 0 0 0 0 0 0 0 0 0 古田−和田
関 西 0 1 3 0 1 0 0 2x 7 坂枝,井上−森
(8回コールド)
9月14日(土) 邑久球場
白 陵 0 0 0 0 0 0 前田,岩田−村上
大安寺 3 0 4 5 X 12 古田−和田
(5回コールド)
代表決定戦
9月21日(月) 岡山県営球場
岡山工 0 2 1 0 0 4 0 0 6 13 森下−
大安寺 0 0 0 1 0 2 0 2 0 5 古田−和田
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